2021年3月19日

パリ、3度目のロックダウン

「 ロックダウンは最終手段。そうならないために、注意事項をしっかり守ってコロナ感染を拡大させないこと」と、まるで、親が言う事を聞かない子供に話すように、何度も我慢強く語りかけていたカステックス首相。

それにもかかわらず、感染者は増える一方で、ついに昨夜、パリを含む複数の都市にロックダウンの処置をとると発表。最近のニュースを見ていると、第3波がすでに来ている可能性が強く、医療崩壊も目前で、何らかの厳しい処置を取らなければならないことは、私も感じていました。

ロックダウンは今週末から直ちに実行で、4週間の予定。外出禁止は18時以降だったのが、19時以降に変更。昼間の外出は証明書を持参すれば、時間制限がなく、10キロ以内なら移動もOK。幼稚園から中学までは通常通りの授業が行われ、高校は生徒数を半分にする。さらに、5日の内4日はテレワークを実施するのが好ましいそうです。これは仕事場での感染率が高いため。

以前のロックダウンに比べると、かなり緩和されているように思えます。生活必需品の店舗は営業でき、その中には書店が入っています。レストラン、映画館、美術館などは今まで通り閉鎖。これが私には一番つらい。

イギリス変異株の感染率が、驚くほど高く、陽性反応が出た人の4分の3はイギリス変異株だそうです。その他にも新たな変異株が出てるいるようで、今のところ、あまり明るい希望を持てそうもない。

春は、もう、そこに来ているのに、気温も冬並みに低いし、太陽も控えめ。マロニエの花も咲いていない。魔法の杖でなんとかコロナを一掃できないのかと、本気で思っています。

ジヴェルニーのモネの庭園がなつかしい。
一日も早く訪れたい。