タンプル塔での監視つきの食事。 |
大きな愛で 結ばれていた一家。 |
壁は厚く、全ての窓に布が張られ、外から何も見えないようにしていましたが、家具も食事も比較的上等だったし、侍従や召使も仕えていました。
マリー・アントワネットはヴェルサイユ近くのヴィル・ダヴレの水が好きで、彼女のために、わざわざその地の水を運んでくれていました。
ヴィル・ダヴレの水のクオリティは格別で、王妃はその水しか口にしなかったのです。
王子に 様々な学科を教える国王。 |
今日は昨日の続きであり、明日も今日の続き。
その繰り返しでした。
真面目な国王は、将来、王になるであろう息子に勉強を教えるのが何よりの楽しみでした。
数学やラテン語、地理、歴史など、博学なルイ16世の知識は豊富で、マリー・アントワネットが見直したほど。
科学や探検にも興味を抱き、アメリカ独立戦争には、惜しみない協力をしました。そのために国庫が空っぽになり、国民の生活が最悪の状態に陥ったのです。
革命が起きた原因のひとつは、アメリカ独立戦争援助にあるのです。
王妃はゲームをしたり、王妹や王女とのおしゃべりを楽しんでいました。
監視つきとはいえ、ときには庭の散歩も許され、大喜びして駆け回る子供たちの姿を、王妃は飽きることなく見つめていました。
マリー・アントワネットは母性愛の強い、良き母だったのです。
右から王子、国王、王妃、王女、王妹。 |