2016年10月11日

大使公邸で「マリー・アントワネット展」記者会見

駐仏日本大使公邸に飾られた「マリー・アントワネット展」のポスター。
2016年10月25日から2017年2月26日まで、東京の森アーツセンターギャラリーで開催されるマリー・アントワネット展。ヴェルサイユ宮殿監修とあって、かなり大きな反響を呼びそうです。

木寺昌人駐仏日本大使と、
カトリーヌ・ペガール ヴェルサイユ宮殿美術館・国有地公団会長。
このイヴェントに関する記者会見が10日、駐仏日本大使公邸で行われました。
木寺昌人駐仏日本大使、ヴェルサイユ宮殿美術館・国有地公団会長カトリーヌ・ペガール女史から、日仏の友好のためにも、文化交流を深めるためにも、この展覧会がいかに重要であるかそれぞれご挨拶がありました。

200点を超える展示作品から、マリー・アントワネットの生涯や美意識を見られるのは、ほんとうに貴重。絵画、家具、食器などだけでなく、宮殿見学では見られない王妃のバスルームやプライベートルーム、図書室が再現されるのですから、この展覧会は画期的な規模です。

「フランス以外でマリー・アントワネットに最も興味をもっているのが日本です」
と ペガール女史が語っていましたが、その通りです。

展覧会監修員のおふたり。
スクリーンに見えるのは、王妃がコレクションしていた日本の漆器。
展示作品の一部です。
おふたりの展覧会監修員の細部にわたる説明もとても興味深いものでした。特に王妃の肖像画に関する逸話がよかった。マリー・アントワネットは肖像画を描かれるときにじっとしているのが嫌で、最高で5分間。そのために顔を急いで描いたそうです。女性にとって一番大切ですから。
いかにも彼女らしく、想像するだけで楽しい。

マリー・アントワネットがいなかったら、ヴェルサイユ宮殿にあの洗練された文化は生まれなかったはず。彼女がいかに秀でた美意識の持ち主だったか、当時の空気にさえも触れられそうな展覧会。
絶対に見逃せません。