ムガル帝国5代目の皇帝、シャー・ジャハール。 亡き妃のために優美なタジ・マハールを建築させた皇帝。 絵でもわかるように、 たくさんの宝石を身につけていました。 |
カルティエ作。 豪華極まりないターバン飾り。 中央のブラウン・ダイヤモンドは61,50カラット。 |
時が経ちムガル帝国が滅び、領土が分割される時代を迎えます。有力なマハラジャがそれぞれの領地を治めるようになると、彼らも競って宝石で身を飾ります。
こうした重要な人々にちなむ宝石に魅了されたのが、カタールのアルサーニ殿下。インドが華麗な輝きを放っていた時代の多くの宝飾品を収集し、世界の主だった都市で「アルサーニ・コレクション」として公開することを思い立ったのです。
メレリオ作。 孔雀のモチーフのブローチ。 しなやかな姿を表現するテクニックが驚異的。 |
どれもこれも言葉を失うほど華麗です。
こうした宝石を生んだ地球と、それをアート性高い装身具にした人たちの感性と技術に感謝したいほど。
大粒のエメラルドが限りなくゴージャス。 |
「ムガル帝国からマハラジャまで。アルサーニ・コレクション宝石」展
グラン・パレ
6月5日まで。