2017年4月24日

フランス大統領選1 第一回投票の結果

荒れに荒れているフランス大統領選の第一回目の投票が、4月23日日曜日に行われました。投票率は78,2%。

第一回投票の結果は、中道・無所属のエマニュエル・マクロン(39歳)の支持率が23、75%、極右・国民戦線のマリーヌ・ルペン(48歳)の支持率が21、53%。上位に選ばれたこの二人が5月7日の決戦投票にむかいます。

今までにないほど注目を集めていた第一回目の投票。18時30分から大統領選特別番組がテレビがあるので、この日避けられない外出があったけれど早めに終えて、いざ我が家に。

帰ってすぐにテレビをつける。テレビスタジオも各候補者の陣営も、異常なほどの熱気に満ちている。特派員があちらこちらで待機し、その状況を絶え間なく報道。

開票結果が続々報告され、それをめぐってテレビスタジオでジャーナリストや候補者支援者の意見が飛び交う。

フランス人は自分の意見をはっきり言う国民だから、他の人が 話していても自分の考えと合わないと遠慮なく割り込む。
言葉が重なって聞きづらいので、司会のジャーナリストが
「ちょっと待ってください。まず彼の意見を聞いてから」
と言っても無視して語り続ける。

聞くほうは3重唱に悩まされながら、それぞれの人の意見を聞き取ろうと努力をしなければならない。だからとっても疲れる。それでなくても理解に苦しむフランス語なのに・・・・

万が一、極右翼のルペンと急進左派のメランションの決戦となったら大変でした。何しろふたり揃ってEU離脱派だからです。
極右と極左のふたりの戦いを
「ぺスト対コレラ」
「エイズ対エボラ」
などと表現するフランス。つまり最悪の選択を強いられる「悪夢」なのです。

幸いなことに、EU残留のマクロンが決戦に進むことになりました。
こうなると、EU残留、離脱をめぐって二手に分かれるので、世界中の注目をさらに集めないではいない。なにしろフランスは、ドイツと手を組んでEUのイニシアティヴを取っているのだからEUの運命もかかっている。

5月7日の決戦でどうなるか。
この日までの選挙活動を毎日追うメディで追うので、 私もまた忙しい。

前回のブログで書いた初期から応援している「あの人」 は、実はエマニュエル・マクロンなのです。
マクロンこそ新しいフランスを築くために必要な人。
ぜひ彼に大統領になってほしい。