2020年3月15日

コロナウイルス レストランもカフェも閉鎖

コロナウイルス感染者が5423人にものぼったフランス。
フィリップ首相は14日夕刻に緊急会見を行い、15日0時から生活に必要な店以外の営業停止を発表。日常生活に欠かせない品を取り扱うスーパーや薬局、郵便局、銀行は従来通り営業。

年中無休でいつも賑わいを見せているレストラン街なのに、
全部閉まっていて人も犬もいないで、まるでゴーストタウン。
時が止まったようなパリの中心です。

この発表で衝撃的だったのはレストラン、カフェも閉鎖すること。フランスでの感染者がいかに多いかしっかり伝わってきます。レストラン、カフェは店の外のテラスでもサーヴィスを受けられるのに、このような強硬な処置がとられたのは、テレビのルポで理解できました。パリ近郊にあるレストランで、オーナーが常連客と次々にハグしていただけでなく、「コロナウイルスなどない」と怒ったように言っているのです。何て身勝手なこと、自分がウイルスに感染するかもしれないし、感染を広げる可能性もあるのに、このエゴイストな態度。政府が営業停止を発表するわけです。

イスもテーブルもしっかり片付けている光景を見て、
心が締め付けられました。
楽し気に会話を交わしながら食事する場なのに、
誰もいないのは本当に寂しい。
早く以前の元気な雰囲気を味わいたい。

ヨーロッパではイタリア、スペイン、フランスでの感染者が多いのが現実ですが、いずれもラテン系の国民。親しみを込めて挨拶する接触の文化を守っている国々です。それが災いしていることは見逃せない。それに加えて楽観的な性格の人が多く、危機感を感じないし、時間を守らないようにルールを守るのも苦手。政府が厳しい規制を設ける必要があるのです。

快晴なので公園で気分転換をと思って行ったら、
ご覧の通りガッチリ閉まっていました。
子供連れの人がたくさん集まることを懸念したのしょう。
ごもっとも。
スーパーでは大きなカートに品を山のように積んで、レジでの長い行列をつくっています。場所によっては1時間以上待つそう。お米やパスタの棚は空っぽ。野菜や肉の不足も目立ちますが、「生産は随時行っているし流通も通常通りで、大げさに心配することはない」との専門家の言葉を信じたい。