2020年3月26日

コロナウイルス 一人ひとりの自覚に訴えるパリ

コロナウイルス感染者の人数は毎日上がる一方で、昨夜で25、233人。外出禁止令が大幅に延長されそうなフランスです。

政府が決めた外出許可書に書き込む内容が、さらに増え、出生地と外出する時間も記入することが義務付けられました。

キオスクも一部を除いて閉鎖され、そこにウイルス感染を防ぐための注意が書かれています。スーパーは入場制限をしているので、外で並ぶ時間が結構長い。その間にも1メートルの間隔を保つようシンプルな表示がある。どれも小さな子供でもわかるような簡単な注意の方法。すべての年齢の人々に連帯を呼び掛けているのが伝わってきます。

ぴったり閉まっているキオスク。
その側面に呼びかけの言葉と注意すべき事柄が絵でかかれています。

みんな一緒に、
コロナウイルスから自分を守り、他の人も守りましょう。
家の中にいなさい。
1メートルの間隔を保つようにと、
スーパ―の外で並んで待つ人へ注意を促すデッサンが
ドアや窓に描かれています。

一致団結してコロナウイルスに勝とう。その思いはフランス全土に広がっていて、毎晩8時に窓を開け、医療従事者にエールを送ることを一日も欠かしていません。人と人のつながりの温かさが感じられる瞬間です。家の中に閉じこもっていることを余儀なくされている人々にとっても、自分はひとりぽっちではない喜びを感じられるひととき。