2020年3月1日

コロナウイルス パリの現状


世界的にコロナウイルス感染者が増えていますが、現在フランス全土での感染者は100人。ここ数日で急激に増えているのが気がかりです。隣国イタリアの北部のロンバルディア州で多くの人が感染しているので、南仏はかなり神経質になっているようです。国境を閉鎖すべきという意見も出ていますが、空からだけでなく、列車や自転車、徒歩でも国境を越えられるのですから、大きな課題に直面しているのです。


そうした中でパリは今のところコロナウイルス感染の深刻な問題は起きていませんが、用心のために、3月1日に予定していたパリ・ハーフマラソンを中止し、国を挙げての大イヴェントの国際農業見本市も一日早く終了。ファッションウイークに合わせて開催される予定だったハイジュエリーのニューコレクション発表を中止したメゾンもあります。

また南仏ニースのカーニヴァルも中止され、刻一刻とコロナウイルスの危険さが伝わってきて、日常生活から活気が奪われたように印象を受けるこのごろです。特に集中的に感染者が多いのはパリの北のオワーズ県。集団感染が起きているので外出を控えるだけでなく、握手もしないようにと忠告。マルシェも教会のミサも中止。学校閉鎖は日本と同じですが、このように習慣が異なるフランスでは他の問題もあるのです。


一日も早く確実な治療方法が見つかることを祈るばかりです。