2020年3月20日

コロナウイルス SF映画のように人が少ないパリ

外出禁止令によってパリの街は静かそのもの。車はほとんど走っていないし、自転車も少ない。時々通るバスにも乗客の姿が見えない。道路の両サイドに並ぶショップはドアをぴったり閉めている。青空が広がっているその下に人の気配が感じられず、無機質な世界に迷い込んだよう。まるでSF映画の中にいるみたいです。


不思議な雰囲気の今のパリ。

外出禁止令発令から3日目の昨夜、コロナウイルス感染者は10,995人と発表されました。この驚異的な人数にもかかわらず、政府の命令を守らない人が結構多いのは嘆かわしいことです。道路を渡る際に、渡りたいときに渡りたい場所を渡るフランス人。このように自己中心的な国民を動かすのは並大抵なことではありません。それに比べて日本人は優等生だとつくづく思います。

こうした中でほっと心を慰めることもあります。
それはフランス各地の住人たちが一斉に窓を開けて、救助に当たる人々に感謝を伝えたり激闘するために拍手したり「ブラヴォー」「メルシー」と大声をあげること。これはイタリアに習ったことですが、フランスでは夜8時になる毎日繰り返し、それをテレビで報道。このように困難を一緒に乗り越えようと団結心を表現する人もいるのは、救われます。