2020年3月22日

コロナウイルス ホテルも閉まってますます人の姿が見えないパリ

コロナウイルス感染者が増える一方で、モニュメント、レストラン、カフェ、デパート、ブティックが全部閉まっているパリに、当然、観光客が来るはずはない。だからホテルも次々に閉まっています。現在フランスでのウイルス感染者は14,459人。夜8時のニュースはこの1週間コロナウイルス特集のみ。軍隊の援助も必要な現状です。大きな問題は医者や看護士が必要とするマスクが大量に不足していること。それを知ったフランスを代表する大手企業が次々に資金援助に乗り出し、マスク生産を中国に依頼しています。


人はおろか車も自転車も見えない
パリ中心街。

いつも大勢の人で賑わっている主要な道路から、一瞬の内にすべての人が姿を隠し、痛いほどの静けさが支配しているパリ。つい先日まで行き来していたあれほど多くの人々は、一体どこに消えてしまったのか。シュルレアリスムの絵画のようで、とても現実とは思えない。不思議な静けさとピュアな空気がルネ・マグリットが描く絵を思い出させます。

不都合ばかりなのに、皆、ちゃんと日常生活を送っている。生活に必要な最低限の品があれば、問題なく生きていけるのだと、生き方を見直す人もいるかもしれない。