2015年10月22日

マリー・アントワネット 絵で辿る生涯 13

王太子とマリー・アントワネットの結婚を記念して作られた、神話が描かれた扇。
イダ山で、ジュピターとジュノーが永遠の愛を誓う場面が描かれています。

ロココの巨匠のひとり、アントワーヌ・コワペルの作品を扇に用いたもの。
扇を手にする王妃と、国王
彼は神話や宗教画、歴史上の出来事を得意とする画家で、ヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂の天井画も手がけています。

ルイ14世の時代から、結婚式や子供の誕生のお祝いに、特別な扇を作る習慣があったのです。ブルボン王朝が威勢を誇っていた時代は、フランスはどの国よりも上質の扇を製作し名を博していました。

煌びやかな宮廷生活に扇はよく似合う。
マリー・アントワネットも好んでいたアクセサリーです。