1762 年、7歳のマリー・アントワネット。 透き通るように色白で、ブロンドの髪がよく似合う、 誰の目から見ても美しい王女でした。 |
歴代のハプスブルク家の人にふさわしく、音楽を楽しむことはあっても、語学は大の苦手。
母国語のドイツ語もきちんと書けなかったし、フランス語もイタリア語も、ましてやラテン語はお手上げの状態。歴史にもまったく興味を持てないでいたマリー・アントワネット。
そうした末娘でしたが、天真爛漫な性格が愛らしく、マリア・テレジアは特別にかわいがり甘やかしていました。
ハプスブルク家に生まれたからには、政略結婚で家族から遠く離され、外国に嫁ぐことになるかも知れない運命が待っているなどと、想いも及ばないあどけない年齢のポートレート。