2015年10月8日

マリー・アントワネット 絵で辿る生涯 5

お気に入りのピンクのドレスの9歳のマリー・アントワネット。
右は3歳年上のマリア・カロリーナ。

年が近く一番仲が良かったマリア・カロリーナは、ナポリ王でありシチリア王フェルディナンドの妃になります。

最初、マリア・カロリーナがフランス皇太子、後のルイ16世と結婚する予定だったのが、ナポリ・シチリア王のフィアンセだった姉マリア・ヨーゼファが急死したために、急遽マリア・カロリーナに変わったのです。

母マリア・テレジアに似て、頭脳明晰で行動力があり、外交手腕もある彼女が、予定していた通りにフランス王妃になっていたならば、革命も異なった展開をしていたかも知れません。

マリア・カロリーナと同じ部屋に暮しながら育ったマリー・アントワネットは、16歳で遠い国に嫁いでいった姉の不在を誰よりも悲しんでいました。