プティ・トリアノンは マリー・アントワネットのユートピア。 |
ひとりの女性として振舞っていたマリー・アントワネットでした。
庭園から見たプティ・トリアノン。 |
彼女の繊細な感性を生かした、フェミニンで気品ある家具は、後年、ルイ16世様式と呼ばれ、現在でもフランス人がもっとも好きな様式。その誕生の地はプティ・トリアノンだったのです。
マリー・アントワネットの美意識から生まれたからには、本来は「マリー・アントワネット様式」と呼ぶのがふさわしいのに、何故か「ルイ16世様式」なのです。今でもホテルや邸宅でも人気があるほど、優美な様式です。
プティ・トリアノンの窓から見える「愛の神殿」の他に、彼女が頻繫に足を運んでいたのは「見晴台」。
人工的に作った小高い岩の上に立つ「見晴台」の左には、同じように人工的に作った岩があり、そこから滝が流れ泉に落ちる情緒ある光景を、王妃は遠方から眺めるのも好きでした。
イルミネーションでひときわの美しさを見せる「見晴台」 |