2011年3月14日

日本の地震 その3

特別ミサが行なわれた
ノートルダム大聖堂
昨日、3月13日18時30からパリのノートルダム大聖堂で、東日本大震災の犠牲者のための特別ミサがありました。

齋藤泰雄駐仏日本大使夫妻をはじめ約3000人が、パリ大司教によるミサに出席。そのほとんどはフランス人。

国籍も言葉も、そして宗教も異なろうとも、不幸に見舞われた人々への想いに差がないことを知ることは、祖国から離れた国に住む異邦人にとって心強い支えです。

ミサが始まる前も、終わった後も、見知らぬフランス人が何人も固い握手をしてくれ、とても感動しました。
その力強い握手には、がんばってという願いがこもっているのがはっきりと感じられました。

原子炉爆発が心配されている情報は、パリ市民を直ちに動かし、
トロカデロ広場ではエコロジストがデモをし、
原子力反対を唱えていました。

厳かなミサは約1時間続きました
環境大臣はさまざまなテレビでインタヴューを受け、
フランスには日本のように地震がないし、津波の心配もないと語っていましたが、
それだけでは納得しがたい。
何しろフランス全土には58もの原子炉があり、しかもどれもかなり老朽化しているので、国民は不安を隠せないようです。

メールや電話で励ましの言葉をどんどん送ってくれるフランス人たち。
利己主義のように思われがちなスランス人ですが、
彼らの連帯感はすごいし、心強い。
何しろ一致団結して革命を起こした国民であるし、レジスタンスでドイツ人を追い出した国民なのだから。

今回のような大惨事に対して、日本人がパニック状態にならず、
冷静を保っていることをフランス人は褒め称えているし、
驚異的なことだと語っています。
日本への憧れを抱くフランス人が多い理由のひとつは、
こうしたことにあるのかも知れません。

日本にいらっしゃる皆様、どうぞ頑張ってください。
ご無事を祈っています。