2011年3月18日

日本の地震 その7

昨日のテレビでは、フランソワ・フィヨン首相が日本の大災害に関して発言。
信頼感を与えるような落ち着いた語り方は、いかにも経験を積んだ政治家らしい。

現在日本に暮らしているフランス人が結構多いので(約9000人)、そうした人々への政府の考えはぜひ知りたいこと。
それに対してフィヨン首相は、今のところは本国に戻るようにという勧告は出していない。今の事態ではその必要はないと見ている。もちろん、事態によっては大使館員にも帰国をうながすと発言。

それでも帰国を希望するフランス人のために、飛行機を数機手配し、無料でパリまで送っています。

それにしても、日本から続々届く情報におそれをなしているのは、パリの市民。
テレビの報道によると、
「日本から輸入している食料品の安全性はどうなのか」
「日本から来る旅行者が、放射性物質を持ち込むことはないのだろうか」
と、本気で心配している人がいるだけでなく、ヨード剤を買いに薬局に走る人までいるという。それに関して医師によっては、
 「ヨードは何の効果もない。それどころか、副作用の方がおそろしい」
とコメント。

今日にも原子炉の電気が解決するかもしれないとの報道は、パリ市民にとっても大きな安堵であることは確かです。
多くのフランス人は日本人の賢明さを賞賛し、
パリ・マッチ誌は
30ページの日本の災害特集
今回のような大惨事の際にも、冷静を保ち、最大の事をする国民であることを信じています。

「今日は悪いニュースはありません。ということはそれ自体がいいニュースなのです」
東京や大阪から情報を送っているフランス人特派員のこの報告に、少しはほっとしています。

どうぞ今日も頑張ってください。
パリから応援しています。