2011年3月21日

日本の地震 その8

フランスの学校によっては、日本の災害を報道する子供用新聞を生徒たちに渡して、教師が説明したり、子供たちの意見を聞いたりしています。

「このクラスの生徒たちは9歳ですが、きちんと日本の災害を理解しています。フィクションではなく、事実であることもわかっています」

テレビで毎日、実際に起きたとは思えないような悲惨な映像を見ている子供たちは、それぞれ自分の意見を持っていて、活発に発言していました。

「日本人が大変なのに、ボクたちはこうしてのんびり暮らしているんだ」
「原子力がこわいと思いました」
「私は悲しくて涙が出ました」
「放射能がとても体に悪いことがわかりました」

報道期間を通して、さまざまな情報を得ている子供たちが、恐怖心を抱くことがないように、きちんと説明することは重要だし、語り合うことによって、自分の意見を言うことも、他の人の意見を聞くことも不可欠と教師は語ります。

不屈の勇気を持って原子炉の対策にあたる人々を、フランスのテレビは今日も称えています。
「妻が日本のために行ってらっしゃいと送り出しました」と感情をおさえながら語る救助隊員の言葉に、フランス人は改めて日本人の美しい公徳心を感じたはず。
今回の大惨事にもかかわらす、冷静を保ち、沈着に、慎重に行動をとる日本人から学ぶことは大きいと、多くのフランス人は思っています。日本は世界にそのお手本を示しているとさえ報道。

日本はひとりではないのです。世界中が、心を込めて見守っています。
どうか頑張ってください。パリから応援しています。