2011年3月18日

日本の地震 その6

昨日の天皇陛下のビデオテレビのお言葉は
異例なことであると、フランスでの報道は今日も続いています。

「日本の天皇陛下が国民に向けて直接語りかけるのは、長い歴史の中で二度目のこと。一度目は現天皇の父君、裕仁天皇が1945年に敗戦を国民に告げたとき。そして今回、明仁天皇が沈黙を破って声明を発表なさった。それほど、今、日本は重大な危機にさらされている」

新聞もこのように大きく報道。
テレビでは貴重な陛下のお言葉を、そしてお声を、直接フランス人に聞かせたかったのか、陛下の声明はそのまま日本語にし、画面の下にフランス語訳のスーパーを流していました。

命の危険をおかして、原子炉に放水作業を行なう人々を、フランスでは
「核のカミカゼ(フランスでは特攻隊とか決死隊を意味する)たち」
あるいは
「この素晴らしき英雄たち」
と称えて、勇気ある作業に携わっている人々をねぎらっています。

サルコジ大統領は、日本人の優れた人間性に非常に感動している、日本人との連帯を示すために、出来るだけ早く日本に行きたいともと語っています。

フランスは76パーセントも原子力発電に頼っているのです。そのために、今回の惨事に深刻にならざるをえません。

ヘリコプターから水を放射したことも、仙台が大雪に見舞われ救出が困難であることも直ちに報道。ほぼ実況中継と同じように新情報が続々と入ってきます。

惨事がこれ以上大きくならないように、フランス人も願っています。
どうぞ頑張ってください。