2011年3月24日

日本の地震 その10

日本、フランス、EUの旗が
連帯を伝えます
3月23日19時30分。パリ中心にある日本大使公邸に、フランス首相、フランソワ・フィヨン氏がお出でになりました。
地震、津波による被災者にお悔やみとお見舞いの気持ちを、そしてフランス在住の日本人に励ましの言葉を伝えたいという申し出を、駐仏日本大使になされたためです。

最初に齋藤泰雄駐仏日本大使が、被災者に対するお悔やみ、お見舞いの言葉を述べ、続いてフランソワ・フィヨン首相に、温かい申し出をしてくれたことに感謝の念を伝えた後、フランス首相が静かに語り始めました。

「我々が日本人と共にいることを伝えたくて参りました」
災害が起きたときすぐにサルコジ大統領と話し合い、その結果、物資と人材派遣を直ちに決定したのだと続けました。
その言葉通りフランスは、いち早く手を差し伸べた国です。

日本人を励ますフィヨン首相
「我々は皆さんの悲嘆に心を動かされました」
その日、その場にいた多くの日本人は、この言葉にどれほど感動したことでしょう。フランス人と日本人の間には、言葉で伝えなくても、気持ちのつながりがあることを感じた人も多かったはず。

「皆さんの尊厳、冷静さ、勇気をフランスは賞賛しています」
さらに、人命を救うために
昼夜を問わず働き続けている人々に対して、
被災者にお悔やみとお見舞いの言葉を、
フィヨン首相には感謝の言葉を述べる
齋藤大使
「その英雄的行為、公徳心を称えたい」
と述べました。
「日本には技術、財政資源はもちろんのこと、精神的資源がある」
日本の復興が早いことも、フィヨン首相は力を込めて語っていました。

感動的な首相の言葉の後、一分間の黙祷。
その後齋藤大使と共に150人ほどの日本人の間をまわり、握手を交わし、言葉に耳を傾け、誠意を示されていました。

出席した日本人と言葉を交わす
首相と大使
国内、国外に多くの問題を抱えている多忙な中、このように励ましてくれることは、
本当に心強いことです。

どうぞ頑張ってください。
フランス人の大きな声援の声が聞こえますか?