2022年4月29日

カラフルなパリ

 明るい色が溢れているパリ。公共交通機関、病院、高齢者施設などを除く大多数の屋内でのマスクから解放され、何となく心が浮き立つこの頃。コンコルド広場の中央にそびえるオベリスクのリニューアルも終わったようで、工事用足場もほとんど取り除かれ、美しい姿を見せている。頂上の金箔を施したピラミッド型装飾も、まぶしいほどキラキラ輝いている。

そんな光景を遠くから見た後、ショッピング街に向かうと、まあ、どこもかしこも信じられないほどカラフル。ここが本当にシックな街と世界中の人が憧れるパリ? と目を疑うほど色の洪水。

私の好みから、かなりはずれているけれど、これが今春の傾向なのかと興味にかられて、あちこち動き、いつも通りスマホでパチ、パチ。ウクライナの悲劇、物価上昇、それにコロナもまだ消えていないで、とかく暗くなりがちな心に、いい栄養を与えてくれそう。

バッグ専門店の楽しいウインドー。
正直言って、最初、何のブティックか分からなかった。

これも製品がほとんど見えないウインドー。
靴で超有名なクリスチャン・ルブタン。

高級時計店もご覧の通り、華やかなディスプレイ。
まるで、ひまわりがグルグル回っているみたい。

フランスシックの代名詞的存在のエルメスも、
鮮やかな色の装飾でエントランスを飾っています。

子供服のショーウィンドーには、夢がいっぱい。

レストランのテラス席もこの上なくカラフル。
会話も食欲も倍増しそう。

2022年4月27日

ツーリストでにぎわうパリ

 ヨーロッパ人が大移動するイースターのヴァカンスがまだ続いています。だから、パリ市内のどこもかしこも人、人、人。外国人だとわかるのは、服装がパリジャンと異なるし、歩き方も違う。皆、気軽な服装で精いっぱい観光を楽しもうという意気込みが感じられる。ショッピングよりもモニュメントや美術館をたっぷり訪れたいのが、ヨーロッパのツーリスト。

気軽な服装の若者の団体。研修旅行かな?


オペラ座前の階段に座って、街頭芸人の歌声に聞き入る人々。
なかなか上手で聞いていて楽しく、心が躍るほど。

ガイドさんが熱を込めて説明。真面目に聞いていて感心、感心。

パリ市内に馬車が登場するのも、観光シーズンならでは。

こげ茶がシンボルカラーの観光バスも大繁盛。
主要なモニュメントをまわるので、とても便利。

日本人は今のところほとんど見かけない。多分、今月末から始まるGWを待っているのでしょう。ただし、5月1日は働く人の日で重要な祭日で、どこも休業。しかも、デモもあるし気を付けなければ。

淡いピンクの花を咲かせるマロニエ。
今が一番キレイ。

パリの人は日本人が大好きです。マロニエも愛らしい花を咲かせて待っていますよ。

2022年4月25日

フランス大統領選、マクロンの勝利

 5年前と同じ顔ぶれの大統領選決戦投票が、4月24日、日曜日に行われました。20日にはルペンとマクロンのテレビ討論が行われ、2時間半の論戦が繰り広げられ、あまりの熱戦に引きこまれ最後までテレビの前から離れられず、翌日は頭も体も疲れてぐったり。

何しろ相手が話している間に、もうひとりが突然割り込み反論し、自分の説を長々と述べ、二人の言葉が重なるので聞き取りにくい。それに加えて、司会者が二人を制するために大きな声を出すので、三重唱になる。これが討論の間に数回ある。そうでなくても難しいフランス語を聞き取るだけでも大変なのに・・・

フランス大統領に再選されたエマニュエル・マクロン。

説得力はマクロンの方がはるかに長けていて、これが4日後の決戦投票に影響を与えたこともあり、勝利を得たのはエマニュエル・マクロン。得票率はマクロン58,54%、ルペン41,46%。極右翼のルペン支持率が前回に比べてかなり上がっていたのが気になる。

予想通り再選されたマクロンは、エッフェル塔の下に広がるシャンドマルスで、支持者を前に勝利演説を行い、44歳の若く張りのある声で「メルシー」を繰り返していた。極右翼を阻止するために自分に投票した人が少なからずいることを知っていたマクロンは、すべてのフランス人のために尽くすと宣言。

大統領官邸のエリゼ宮。

その後ブリジット夫人が壇上に上り、手をつないで支持者の割れるような拍手を受けていた。それに感動したのか、ブリジットは涙を浮かべているようだった。相変わらず個性的で若々しい服装の彼女には、69歳の年齢はまったく感じられない。この日彼女が身に付けていたのは、ルイ・ヴィトンのメタリックなアクセントがあるブルーのパンツスーツと、それに合わせたピンヒールパンプス。その後テレビジャーナリストの飛び入りインタヴューに笑顔で応じ、今後5年間、役割を果たす心の準備は整っていると答えていた。長年教師を務めていただけある、安心感を与えるような落ち着きある声と話し方。

公私ともに型破りのマクロン夫妻に、フランスの明るい未来が期待できそう。

2022年4月18日

快晴の日のイースター

 今年のイースターは4月17日の日曜日。晴天に恵まれたパリは、どこも浮き立っている感じ。ツーリストが多いので街中をさけ、自然に触れるために公園へと向かう。

ちょっと見ないうちにマロニエが白い花を咲かせていて、とてもキレイ。その下を歩くのはほんとうに気持ちがいい。マスクが解禁になっているので深呼吸すると、新鮮な空気を送り込まれて体が喜んで踊っているのが分かる。

マロニエの花が満開。
毎年見る光景だけれど、その度に感激。


この日の太陽光線が結構強いので、木陰で憩う人もいれば、この時とばかりに日焼けしようと、軽装で陽光の下で長時間過ごす人もいる。雑草を食べるお仕事をするヤギさんも、木の下で一休み。

太陽の輝きがまぶしいくらい。
澄み切ったブルーの空が、パリをさらに美しく飾っています。

ヴァカンスを楽しんでいるマドモアゼルたち。
このような軽装が似合う年齢がうらやましい。

緑豊かな大きな木、厳かな表情の彫刻、
その前で自分の世界に浸る若くおしゃれな女性。
パリでよく見かける光景。平凡な表現だけれど絵になる。


読書をしている人をたくさん見かけて、感心。パリジャンは読書家が多いのです。日本では逆に本から離れる傾向が強いようで、残念。本をもっと読む時代に戻ってほしい、いろいろな意味で。

去年とちがう若いヤギさん。
雑草除去がお仕事だけれど、働いている姿はあまり見ない。
木陰で一休み、というか、スマホを向ける人が多いので、
気取ってポーズを取っている感じ。

2022年4月15日

緑がいっぱいのギャラリー・ラファイエット

春らしい気候がとても気持ちいいパリ。 イースタ―のヴァカンスシーズンでもあるので、ツーリストも多く一段と賑わいを増し、イタリア語や英語、スペイン語などが飛び交い久々に国際色豊か。

そうした空気に誘われて、何故か、ギャラリー・ラファイエットに向かう。すると、いたる所に緑がいっぱい。あそこにも、ここにも、清々しい植物が置かれている。それにつられてどんどん上の階に行き、ついに屋上テラスに到着。そこからの眺めの素晴らしさといったら・・・オペラ座もエッフェル塔も、サクレクール寺院も、アパルトマンの屋根も何もかも下に見える。もうここから動きたくない、と思ったほど。

でも、さっき通り抜けて来た各階の箱庭のような飾りが気になる。きっともっと何かあるに違いない。明日、もう一度様子を見てこよう。

エスカレーターをおりた目の前に突然、キレイなお花畑が。

夢の中に迷いこんだみたいな、花柄の世界。

シューズフロアもご覧の通り。今度行ったらマヌカンのお隣に座りたい。


心配事やわずらわしい事が一挙に遠のくほど
心地よい広々とした屋上テラス。

2022年4月13日

誰もいない日のルーヴル美術館

特別許可をいただいて、休館日のルーヴル美術館を訪問できたのは、忘れられいほど印象深いものでした。

静まり返った美術館には、当然人気がなく、そこに展示されている美術品が、ここは自分たちの住まいだと伸び伸びしているような気配がする。絵画はともかく、冷たい大理石の彫刻でさえ、生気が感じられたのは不思議。もしかしたら、本当に、誰もいない日には動いたり語り合ったりしているのかもしれない。

静まり返っているルーヴル美術館。
厳かで、同時に神秘的で気が引き締まるほど。


通常、人、人、人で全身をしっかり見ることもできない「サモトラケのニケ」も、ダリュの階段の上で思いっきり羽を広げ、強い生命力にあふれた姿を見せている。戦勝を祝って、サモトラキ島の女神ニケが天から船のへさきに舞い降りた瞬間をとらえていると解説されている。

ダリュの階段の上に君臨する「サモトラケのニケ」は神々しいほど美しい。
人の姿がまったく見えない高く広い空間の中のニケは、
思わず祈りを捧げたいほど崇高。


静けさの中で彫像と向き合っていると、
命を授かり、呼吸する女神が目の前にいるように思える。
何と貴重なひととき。
記憶の奥深くにずっと生き続けるほどの感激に、身も心も震える。


私には、逆に、明り取りがある天井を突き破って、空に向かって羽ばたいていきそうにも思える。それは、この白い大理石の彫像には魂が宿っていて、紺碧のエーゲ海に、生まれ故郷に帰りたい、と体全体で語っているように感じるからかもしれない。誰もいないルーヴルで彫像と向き合っていると、その思いがますます深まる。

ルーヴルに数多く展示されている彫刻の中で、私が最も好きなのはこの「サモトラケのニケ」。固い大理石で、女神の体に巻き付く薄い布地のゆらめきを、生き生きと表現しているのを見ていると、他のすべてが色あせたように感じられてならない。紀元前2世紀のヘレニズム文化を生んだ当時の彫刻家たちの技量と感性の素晴らしさに、ただただ感服。

この日、思わぬ光景が目に止まりました。出口に向かう階段の途中で、何となく後ろを振り返ったら、壁の一角から美術館の外観が見えたのです。それが、まるでピラミッドのような形で思わず歓声をあげたほど。多分、訪問客がいない日だったので精神的な余裕があり、このような発見があったのかも。

ご覧の通り、まるでガラス張りのピラミッドの窓から
美術館外観を見ているよう。

2022年4月12日

花飾りとスイーツがいっぱい

 久しぶりにレアル近くに出かけたら、街並みがずいぶん変わってびっくり。まるで見知らぬ地域に来たみたい。以前はエスカルゴが食べたくなると足を運んでいたレストランは、そのまま残っていて、思わず懐かしさがこみあげ感激。

その界隈の何が変わったかというと、ずばり、若返ったのです。特に目立ったのは派手な花装飾と、同じように派手なスイーツ。アイディア豊富で見ているだけで楽しい。でも、食べようとは思わない。体重が急に増えそうで怖いから、ぐっとガマン。

一段と華やかな装飾に心が浮き立つばかり。

歩行者天国だから安心のモントルグイユ通り。

種類豊富で迷ってしまうゴーフル。大きいから二人で分けるといい。

カラフルで愛らしいシュークリーム専門店。
小さいから一度にいくつも食べられる。

花飾りの下で午後のひと時を過ごす若者で大賑わい。

深紅のバラ飾りが良く似合う、チョコレート専門店。

2022年4月11日

大統領選始まる

 5年ごとに行われるフランス大統領選。2022 年の第一回投票は4月10日で、過半数を占める候補者がいない場合、2週間後の24日に上位2人の決選投票が行われる。

今回はイースターの祭日を控えているので、ヴァカンスに出かける人が多いだろう、だから、投票に行く人も少ないだろうと懸念されている。それならば、何もこんな時期にすることもないのでは? と理解に苦しむけれど、それなりの事情があるのでしょうが、私には分からない。結局、4月10日の投票率は74%

12人の候補者のポスターがずらり。
サハラ砂漠の砂塵や、小雪、強風などでボロボロなのが多い。

フランスは国民一人一人が投票する直接選挙。そのためか、フランス人は選挙に結構関心を持っているし、話題にもなる。大統領が変わると法律がころっと変わることがあるので、気を付けていないとならない。これが結構頻繁なので、くたびれる。〇〇年の〇〇大統領の時代には、こういう法律だったのに、今度の大統領になったらそれが取り消されて大変だ、などということが多い。

5年前の2017年の大統領選では、当時まったく無名だった中道派のエマニュエル・マクロンと、国民連合(以前の国民戦線)党首のマリーヌ・ルペンが、第一回投票で上位1、2に選ばれ、若きマクロンが圧倒的な票を得て大統領に就任。

ふたりの決戦をテレビで見ていただけで、マクロンが優位なのは一目瞭然だった。手元に何も置かずにすべての質問に即座に答えるマクロンは、フランスに新時代を築くにふさわし有能な人物という印象を与えた。それに対してルペンは、山のような書類を広げ、それを参考にしながら回答。とても国のリーダーになれる人には見えなかった。しかもマクロンに比べて明確なプロジェクトもあまりなかった。

エマニュエル・マクロンの選挙ポスター

マリーヌ・ルペンの選挙ポスター

くしくも、5年前と同じ顔触れの決戦になったが、以前に比べてずいぶん穏健になっている極右翼のマリーヌ・ルペンの人気が、日が経つに連れて上昇。今回の得票率はマクロンが27,6%、ルペンは23,4%。

マクロンは強いヨーロッパの中のフランスを強調し、ルペンはEUとある程度距離を置いて、フランス人ファーストと叫び続けている。相反する二人の決戦が行われる24日は、テレビの前から絶対に動けない運命の日。

2022年4月4日

気分転換は大事

 すごく寒い日が続いて、4月だというのに小雪までちらつき、外に出る気にもならず、アパルトマンの中をウロウロ。運動不足にならないように、やたらと動き回ったり、気分転換のために、オブジェの位置をかえたり、いらない本を処分したり、棚の上を何度も拭いたり。頼まれた原稿があったので、PCに向かって少しお仕事をしたり。

あちこちに飾っていた旅行先で買ったオブジェを、
一カ所にまとめたら結構いい雰囲気。まるで自分の家ではないみたい。
気分転換に最適。


3日、日曜日は気温がちょっと上がり、8度。しかも太陽が顔を出すという。それでは、と洋服ダンスの奥にしまったダウンコートを引っ張り出して、公園へ向かう。

今回はオーガニックのお米をたっぷり持参。お馴染みのカモもハトも直ぐに寄ってきて、早くちょうだいと催促。今まではクラッカーだったけれど、今日はお米とあって、はしゃぎまわり、その様子を遠くで見ていたたくさんのカモが急いで近づき、大変なにぎわい。


満開のお花のような形をつくりながら、
夢中でお米を食べるカモとハト。


まるで花びらのように輪を作ってザクザクと食べるのには、びっくり。どうしてそんな風に食べるの、と聞いても、食べるのに必死で、誰も答えない。それほどお米が好きなら、次回も持って行ってあげよう。

名前はわからないけれど、色がキレイで見とれます。
それにしても、ナンと伸び伸びした木。
気の向くままに枝をのばしていて、心が晴れ晴れ。


突然、公園内に現われた彫刻。
遠くからだと何を表しているか、さっぱりわからないので、
近寄ると「三美神」と書いてある。
これが・・・
本来は美しくエレガントな3人の女神なのに、
芸術家によってずいぶん違うものなのですネ。


本物のお花もきれいだったし、世にも不思議な「三美神」の彫刻も新たに置かれていたし、いいお散歩でした。やはり外に出るのは刺激があっていい。

青空に向かってのびる樹々が清々しい。
心も体も洗浄され、活性化され、毎日を大切に生きようという気になる。

2022年4月1日

戻って来たテラス席

 コロナ禍の臨時対策のひとつとして、路上の駐車スペースに仮設テラスが生まれたが、その後、規制が緩和され、レストラン内を全面的に使用できるようになり、寒い冬でもあるし、姿を消した仮説テラス。それが、4月1日から再開。ただし、期間に限りがあり10月31日まで営業可能。

外で食事するのがすっかり気に入ったパリ市民は、この発表に大喜び。ただし、制限があり、昨年には12000軒の許可がでたけれど、今回は、狭き門で4000が限度。希望するカフェやレストランが各区の区役所に申し込み、車の通行や人の行き来、配達の邪魔にならないか、音が近所の住民に迷惑でないか、などを調査し、セレクションして許可が出ることに。


ウッドデッキを備え、植木も飾り、後はテーブルと椅子を並べるだけ。
このように通常の路上駐車スペースが、つかの間のレストランになる。
優れたアイディアだと、感心しないではいられない。


常設のテラスはもちろん、通常通り営業できるわけだから、仮設を入れるとかなりの数になる。やはり屋外での食事は解放感があって、特にこのシーズンは心地よい。食欲も増すし会話も弾み、ますますパリの好感度が上がる。仮説テラスはウッドデッキの上に席を設けることが義務付けられいるから、ちょっと高めで、何だか特別な待遇を受けているようで、気分もいい。

今後どうなるかわからないだけに、つかの間の仮説テラスは貴重な存在。こんな時代もあったのだと、いつか懐かしむ日が来るかも。何しろ変化の速い時代を生きているのだから。

今日は残念ながら雨、しかも3度という異常な寒さで、時々雪がちらついている。お天気になったら絶対に仮説テラスに行く、と決心している私です。