2013年11月28日

クリスマス装飾 4

賑わいを見せるシャンゼリゼのクリスマス・マーケット
恒例のクリスマス・マーケットで賑わいを増しているパリです。
シャンゼリゼの両サイドに登場するマーケットは、さすがパリ。
にぎやかだけれど、整然とした美しさがあります。
それは、美観を優先する街作りと同じ精神から生まれたもの。
買いたい小物がいっぱい

自由を尊び、何事も自分勝手にしているような印象を与えているパリジャンですが、どうしてどうして。彼らは守ることはきちんと守っているのです。
パリの美観を損ねないための連帯意識があるのです。
さすが、革命を世界に先駆けて起こした国、レジスタンスで自由フランスを取り戻した国。団結すべきときには立派に団結するのです。
そうでなれば、パリがいつの世にも、
世界で一番美しい街と言われ続けられるはずがない。

ゴーフルを食べるのも恒例になりました
それにしてもオイシ~イ!!
また食べに行こう
クリスマス・マーケットの発祥地は、
ドイツのドレスデンとされています。
それが今では世界中に広がっていて、
日本でも盛んだとか。一年の終わりに近いし、皆集まって楽しむのは大賛成。
 
ホットワインとゴーフルが飛ぶように売れる
シャンゼリゼのクリスマス・マーケット。
平和と温かさが漂い、誰もが幸せそう。
そうした光景を見たくて今年も行きました。
もちろん大好きなゴーフルもいただきました。
ただ、ホットワインは合わない。
ワインはやはり冷たいのがいい。


おいしそう!!
楽しそう!!

きれい !!

2013年11月26日

シャトレのつぶやき 76 思い出のアルバム18

こんな風になまけていたらいけないの
世界的に寿命がのびていて、とってもいいジダイ。
自転車でアシとコシを
きたえるの
でも、ゲンキで長生きするためには、いろいろと努力しなくてはダメダメ。
「食べ物にも気をつけないといけないのよ」
と、ママンが口をはさみます。
そんなこと、おりこうさんのワタシはヨ~クしっていま~す。

「それと体を動かすことも大事」
とママンの知ったかぶりがまだ続いている。
まあ、彼女は寒くても毎日お外に行って
あるき回っているのだから、
それはほめてあげないとネ。

上を向くことが大切なの

ワタシはというと、とても努力家で、自転車にものるし・・・といってもあまりのっているようには見えないけれど・・・
走ったり、転がったり、飛び上がったり、腹筋運動をしたり。


ママンが何かの本でよんで、
上を向くのが大切とわかったらしい。

「今の時代は携帯とコンピューターで下ばかり向く生活。だから
上向きポーズのヴァリエーション
肩が凝るし姿勢にも悪いのよ。毎日上を向くことを心がけないといけないのよ」

などと、たまにはいいことを言います。
ドキッとしたワタシはさっそく上をむく心がけをするようになったの。

ゲンキで長生きをしたいのは人間だけじゃニャイ。
ネコも同じ。
がんばりましょうネ。


2013年11月25日

クリスマス装飾 3

シックなサントノレ通り

世界中の人が憧れるブランド製品が並ぶ
サントノレ通りの飾りは、
赤が主体でとてもゴージャス。
その通りと交差するロワイヤル通りも同じ。
この界隈は赤が乱舞する幸せ空間。

赤には心を浮き立たせたり、
活気を与えるパワーがあって、
冬の時期にぴったりです。
こうした装飾に囲まれていると、
心が弾んで可能性がたくさんあるように思えるから不思議。

ロワイヤル通りもとてもステキ
通常は人々の感嘆を独り占めしている
「鉄の貴婦人」エッフェル塔ですが、
趣向を凝らしたイルミネーションがあふれている今の季節は、ちょっと押されぎみ。
地味にさえ見えます。
ときには主役を他に譲ってもいいですよね。

こうしたクリスマス飾りを見て、ときめきを感じている毎日です。
ロワイヤル通りの一角から
中庭形式の静かなヴィレッジに入れます

2013年11月24日

モニックの個展

モニック・グルゴーの
フェミニンな作品

秋から冬にかけて、
パリの様々なギャラリーが競うようにエキシビションを開催。
それぞれ個性的な絵が多く、
見ごたえがあります。

そのひとつが、モニック・グルゴーの個展。
彼女はナポレオンの忠実な部下だったグルゴー男爵の五代目にあたる子孫の奥方。
グルゴー男爵は、ナポレオンの歴史を読むとあらゆる箇所に登場する重要な部下で、ナポレオン終焉の地、セント・ヘレナ島にも同行したほど。

グルゴー男爵夫人のモニックは才能ある画家で、
これまでにも様々な国で個展を開催し、そのたびにご招待して下さる心優しい人。
今回は久々のパリでの個展。

ルソーに似た絵が彼女の画風で、詩情があり、色が鮮やかで、細密画のテクニックの凄さは圧倒されるほど。
「ルーペを使って描くこともあるのよ」
と気さくに裏話を語ります。
大作の前でモニックと
アトリエはパリの邸宅の最上階にあり、
ナポレオン一世と三世色が濃い、別世界のような素晴らしい住まい。

招待日は、さすが、
ナポレオンに関係のある人が多く、話がはずんでついつい長居してしまったほど。
特にエジプト美術専門家が語ることが楽しくて、ナポレオンのエジプト遠征を思い出させる貴重な話に彼を囲んで大きな輪ができ、終わったときには「この続きはいつですか?」と質問が出たほど。
色鮮やかな数々の作品

ナポレオンとジョゼフィーヌの別荘、マルメゾンの館長もいらしていて、彼のお話も中身が濃くて勉強になったし、ナポレオンの数人の部下の子孫も、いかにもそれらしい風貌で威厳があり、まるで軍人に囲まれているみたいで時代錯覚を起こしそうになったほど。

それにしてもナポレオンは凄い。
何代も先の子孫たちも結束させるパワーがあるのだから。
彼のオーラには終焉がないのだ、と思った日でした。

2013年11月23日

クリスマス装飾 2

高級宝飾店が居並ぶ
ヴァンドーム広場の眩しいほどのクリスマス装飾
気温がさらに下がって、寒~い寒~いパリ。
でも、クリスマス装飾が華やかで心の底まで暖かく感じられます。

ヴェンドーム広場のリッツ、モンテーニュ通りのプラザ・アテネ、
コンコルド広場のクリヨンと、パリのエレガンスを代表する3つのホテルが、工事でほぼ同時に閉鎖されていて、寂しいパリ。それがクリスマスのイルミネーションで華麗極まりない今日このごろです。

夕刻に電気がともり始めると、その美しさは息をのむほど素晴らしい。
三島由紀夫が語っていたように、フランス人は照明にたけているのです。
それをしっかり体感できるこの時期に、パリに外国人が集まるのも無理ない。
まるでおとぎの国のような
レペットのショーウィンドー。
今日は、今年新たになったヴァンドーム広場の装飾と、そこから延びるラ・ペ通りにある、バレーシューズから始まった靴屋さん、レペットのウィンドーをご紹介。

まだまだクリスマス装飾ご紹介は続きます。
次回をお楽しみに。
パリの香りがとどきますように・・・・

2013年11月21日

ガラ・ディナー



日本ではガラ・ディナーは、
クリスマスとか大晦日の特別ディナーという意味のようですが、フランスではガラ・ディナーは年中あります。

華やかなガラ・ディナー
オペラ座や、ヴェルサイユ宮殿、シャトー、美術館など豪華な場を借りての特別ディナーのことで、全員が招待客という場合もありますが、著名人はご招待でその他の人は参加費を支払うこともあります。それが経済的に恵まれない人々や、不幸な子供たちへの寄付金になるのです。

出席者は正装。
それがガラ・ディナーの雰囲気を高め、マスコミが報道し人々の関心を呼ぶことに役立ちます。ディナーの前にクラシックコンサートということが多いのですが、ときにはバレーやポピュラーを楽しむこともあります。

今年は初めて「砂漠の井戸」のガラ・ディナーに出席。
会場はパリ市内の軍隊国立クラブ。
アフリカに命の源とも言える井戸を作るための呼びかけで、
心を動かされました。

有意義な話が弾む素晴らしいテーブルでした。
二ジェリア大使をはじめとし、プリンセス、
経済界の人、テレビでよく見かけるスター、
ミス・フランスなど多彩な顔ぶれ。

アペリティフの間は軽快なライヴがあり、お互いに知り合い同士の人が多かったようで、ディナーの時間になって着席どころではないとばかりに、立ったままおしゃべりが続き、
マイクを使って呼びかけるまで大変な賑わい。

食事中もコレが続くのだから、フランス人のパワーは凄い。
同じテーブルにどのような人が集まるかは、毎回の楽しみ。

今回も寄付金が結構集まったようでよかった。
秋は特にこうした行事が多いパリです。

2013年11月12日

「ミス・ディオール」の華麗なる展覧会


ヴェルサイユ宮殿の
愛の神殿をヒントにした
香水の展示方法が画期的
18世紀に傾倒していた
ディオールならでは。



女性を花のように美しく装いたい一心で優美な服を創作して、
戦後の混沌とした世界に喜びと幸せを与えた
クリスチャン・ディオール。

花に限りない愛着を抱いていたディオールが、その香りを全身でまとうフレグランスを発表したのは、最初のコレクションと同じ
1947年のこと。

「ミス・ディオール」と命名されたそのフレグランスは、
それ以来、計り知れないほど多くの女性たちを幸せな香りで包んできました。

ドレス「ミス・ディオール」

「ミス・ディオール」という名を耳にしたり目にするだけで、芳しい香りが漂ってくるようなその香水は、ボトルもこの上なくチャーミング。
ボトルのネックには愛らしいリボン飾りがあり、
それがクチュールとの密接な関係を示します。

目に見えないけれど存在感があるフレグランスは、
おしゃれの仕上げに欠かせない。
このフレグランスが誕生して今年で66年。

左はディオールの代名詞的存在の
バー・ジャケット。右は現代アーティストの作品
グランパレでのエキシビションは、
当時、香水をどのように展示したか見られるだけでなく、
ディオールが名付けた「ミス・ディオール」と呼ばれる、
それはそれは愛らしいドレスも展示。

さらに、今との関連性を見せるために、
現在のデザイナー、ラフ・シモンズの
花のような女性を表現するドレスも展示。

クリスチャン・ディオールの作品からインスピレーションを得て、現代アーティストが
創作した作品もあり、不思議な世界を作っています。


幸せ気分を満喫
それだけでなく、デザイナーになる前にギャラリーを経営していたディオールを垣間見れるスペースもあるのです。

芳しいミス・ディオールの香りが満ちる中で、
メルヘンの世界を浮遊しているような心地よさをぜひ体感して下さい。

グランパレで11月25日まで開催
無料

2013年11月10日

久しぶりの太陽

雨が降ったりやんだりで忙しかったパリに、
久しぶりに太陽が訪れてくれました。

連日、傘なしで外出できず、
「まるでロンドンみたいね」とささやきあっていたのが、
今日は晴天。

心が晴れ晴れするほど寛大な太陽に、パリジャンは大喜び。
気温も急に下がり真冬の寒さですが、
皆、太陽にあたるために公園や広場に出かけます。
青空でパリの見慣れた光景も
さらなる美しさを備えたようで大感激

これほどの太陽をこの時期のパリで見るのは珍しい。
パリの景観が変わったように心がウキウキ。
人の心は気候に左右されるのだということを納得しました。

まあ、それも、久々の太陽を浴びたからかも。
フランス人は年とったら南仏に暮す人が多いけれど、
何となくその心情がよくわかる、
と少し進歩した考えを持った日です。

2013年11月9日

クリスマス装飾1 ギャラリー・ラファイエット 


側面の飾りは「美女と野獣」がテーマ

11月半ばです。
でも、パリはもうすっかりクリスマス。

クリスマスはいつもデパートの飾りで実感が湧きます。
ということで、
今年も一足も二足も早く体感したくて
ギャラリー・ラファイエットへ。



思ったとおり凄く凝った装飾。
これが毎年変わるのだからますます凄い。
こうした装飾をしている人のルポを
テレビで見たことがあるけれど、
その年の飾りが完成して
ウインドーに並ぶとすぐに
翌年のことを考えるそう。
アイディアと技術を必要とする、
重要なアートです。

ジャン・コクトーの
不朽の名作「美女と野獣」
の世界に感動
ウインドーの中の飾りはどれも自動仕掛けで動き回り、楽しい音楽が鳴り響き、クリスマスはもうそこで満開。
子供たちはお人形や動物たちが踊り終わるたびに拍手。
いいですね。可愛いですね。幸せですね。
見ている私も超ハッピィ。

デパートの側面は「美女と野獣」の世界。
そういえば、
今年はその作者ジャン・コクトーが亡くなって50周年の年。
彼を偲ぶミサにも出席しました。

なので、感慨深い装飾です。

デパートの中に入ると
有名なクーポールの下に、
20メートルのツリ-。
定時刻になると、
ツリー上の飾りが動き始め、
クリスマスムードが最高潮。


子供も大人も、サンタさんが
本当にいるように思える幸せなひととき
見ていて飽きないのは子供だけではない。
大人たちは歓声をあげながら、
写真を撮るのに大忙し。

このほかにもまだまだいいことがある
ギャラリー・ラファイエット。
またぜひ行かなくては。
しかも、なるべく早いうちに、と
ソワソワ、ドキドキ。

心地いいのは製品の宣伝ではなく、
夢を提供していること。
さすがスマートです。
シックです。

パリのモニュメント的存在の
クーポールの下には20メートルのツリ-が。

2013年11月4日

シャトレのつぶやき 75 思い出のアルバム17

おきにいりのブルーのおイス


ワタシおイス遊びが大スキ。
特にこのブルーのおイスがいいの。

ママンがいうのには、このおイスはルイ16世様式なんだって。
「ルイ16世ってな~に」
とすなおに質問するワタシ。そこがワタシのいいところ。

「な~にじゃなくて、だ~れというべきよ。
ず~とず~と昔のフランスの王様だった人」
「フ~ン、あんまりワタシにカンケイないみたい」
「その王様は今から200年くらい前のとても優しい人だったの」

ルイ16世ヨーシキだって
「エーッ、200年も前からいきているなんて、すご~い長生きネ」
「そうじゃないの、
もちろん今は生きていないけれど、
その王様の時代に作られたおイスとかテーブルとかを、ルイ16世様式って呼んでいて、
今でもフランス人が大好きなの」

とかいってママンだってすきなのにネ。
「気品があるでしょ。こういう家具があると、
何となく高貴な人になったみたい。
ヴェルサイユ宮殿気分ね」
それでワタシにぴったり合うのかしら。

ますます気に入ったおイス。
ガリガリ爪とぎしても、
傷まないのはすご~い。
とういわけで、
今日もここで一日すごすの。