2009年12月7日

スエーデン、ヴィクトリア王女


モナコのアルベール大公がいつまでも独身を続けているのに比べて、スウェーデンでは未来の女王のヴィクトリア王女と、妹のマドレーヌ王女がダブル婚約。

モナコがフランス人にとって気になる存在であるように、スエーデン王室の動きも見逃せないようです。それというのも、現国王カール16世グスタフの先祖は、フランス人だから。しかも、ナポレオンの部下だったベルナドットと、ナポレオンの初恋の人デジレの間に生まれたのですから、他人事ではないのです。

ナポレオンの時代に活躍したフランス人のジャン=バティスト・ジュール・ベルナドット将軍が、スウェーデン王家に迎えられたのは1810年のこと。その年に、当時の国王カール13世の王太子が急死したために、将来の国王にふさわしい人物を探さなければならなかったのです。

そのとき名があっがたのがナポレオンンの元で大活躍していたベルナドット。スエーデンに常に好意的だったことが、彼に幸運をもたらせたようです。1810年にスウェーデン王太子になったベルナドットは前国王が世を去った1818年にカール14世として王座につき、その妻デジレはスウェーデン王妃になリ、パリ生まれの息子オスカルは王太子になったのです。

デジレ

フランスとの関係はその後も深まります。
というのは、オスカル王太子が、ナポレオンの妃ジョゼフィーヌと前夫との間に生まれた息子ウジェーヌ・ド・ボーアルネの娘と結婚したから。ややっこしいのは、オスカルと結婚したウジェーヌの娘もまた、ジョゼフィーヌという名前だったこと。

このようにフランスと縁が深いスウェーデン王室。
将来女王になるヴィクトリア王女のフィアンセが、スポーツジム経営者だったことも何の障害にもならず、ふたりの幸せを心から願っているとは、何と理解ある国民。
「私自身が幸せにならなければ、大役をこなすことは出来ません」
と、はっきりと宣言したヴィクトリア王女。
自分の意見をきちんと述べるのは、フランス人の血が入っているからかも。