2010年9月20日

文化遺産の日

「文化遺産の日」の
法務省への行列
フランスの文化遺産は、
やはり素晴らしい。
それをもっと
広く一般に知ってほしいと
「文化遺産の日」を設け、
歴史的に重要な建造物を
無料で開放。

この「文化遺産の日」は
今ではヨーロッパの主要な国に
ひろがり、それぞ独自の
アイディアを出しています。
法務省の豪華な階段

今年は9月18日と19日の二日間。
私が一番興味を持っているのは、
官庁関係の建物。
モニュメントはいつでも入場料を
支払えば見ることが出来る。
けれども官庁関係の建造物は
招待でもされなければ
絶対に入れない。

シャンデリア、大理石が
眩しいほどの広間
フランスには、王侯貴族が贅沢で華やかな生活を送っていた時代の館が多く残っています。そのほとんどがお役所に使用されているのです。特にパリはすごい。大統領官邸も、首相官邸も、国家議事堂も、みな、昔の貴族の館。建物が豪華であるだけでなく、その内装もすごい。そうした場を誰でも無料で見れるのだからとても貴重な日。

というわけで、長く待つことを覚悟で、ヴァンドーム広場に面した法務省の行列に私も加わりました。待つこと一時間半。厳しいセキュルティー検査の後、法務省に足を入れてすぐに目が眩みました。

法務大臣の執務室

最初に目に入った階段からして、もう別世界。
ルイ十四世の時代の貴族の館だったその面影がしっかりと残っているのです。シャンデリアが輝き、金と大理石が豊富に使用されているこの館は、法務大臣の仕事場であり、住まいでもあるのです。革命が起きた国なのに革命前の文化はきちんと保存しているのですね。

それにしてもフランス人は、やはり今でも王朝時代に憧れを持ち、その中にひたっているのが好きな国民のようです。長いこと待たなければならないので、
いくつも見れないけれど、この時期にパリに来る機会があったら、ぜひこうした官庁関係の建物を訪問することをおすすめします。そういう私は、次回はどこを見ようかと今から胸をときめかせているのです。
セーターと
スニーカーの気軽な仕度で