2012年11月7日

アメリカ大統領選

白熱のアメリカ大統領選が終わり、オバマ再選に湧く興奮したアメリカ国民の姿を、テレビの映像で見るのはとてもワクワクしていい。細胞が活発に動いているのが自分でもわかるほど。
フランスでも連日トップニュースとして報道していたために、熱気は凄かった。
日本は特別な関係がある国だから、それ以上の関心だったに違いない。

フランスとアメリカの関係もとても深いのです。
何しろルイ16世の時代に、アメリカ独立の援助をした国。軍人を多数派遣したばかりでなく、莫大な資金援助もしたのだから。

それがフランスの国庫を空っぽにし、国民の生活はどん底状態。食べ物もなく、女性たちがパンを求めてヴェルサイユ宮殿に押しかけたのは、もう日本中が知っていること。

フランスのテレビでは投票日に、アメリカ独立に貢献したラファイエット将軍の波乱に富んだ生涯を放映。さすが文化国家のすることは違う。

オバマは私にとって現代のアメリカの象徴的な人物。
あの、知性あふれる説得力ある演説は文化であり、芸術。
アメリカの良き面を代表している感じさえする。

映像でこうした演説を見るたびに、何故か、ローマのシーザーもあのようにして人の心を捉え、領地を拡大していったのだと思ってしまうのです。
シーザーが征服した地を訪れるたびに、「ここでもシーザーの声が聞こえる」などと口走って、「ちょっと大丈夫」などと友人に言われることも度々。

演説は心を動かし、国を動かす原動力のように思えてならないのです。
キリストだって演説で人の心を捉えたのだから、これは本当に重要。
フランスの政治家も演説にたけているけれど、オバマの魅力的な演説にはかなわない。
日本の外交が振るわないのは、その演説にあるのではないかしら。

世界を舞台にするとき、沈黙は金ではないし文化でもない。
語りにこそ力があることを実感したアメリカ大統領選でした。