2013年10月11日

ジャン・コクトー没 50周年記念ミサ 

多才なアーティスト
ジャン・コクトー

20世紀を代表するフランスの偉大なアーティスト、ジャン・コクトーが世を去って今年で50年。

コクトーと親交があり、ジャン・コクトー委員会会長を務めるピエール・ベルジェが、サン・ロック教会で彼を偲ぶミサを行いました。
10月11日の亡くなった日を選んだのは、
いかにも完璧主義のベルジェらしい。

詩人であり、劇作家であり、
絵を描き映画監督も手がけていたコクトーは、
パリの寵児でした。

没後50周年記念のミサが
行なわれたパリの
サン・ロック教会
20世紀初頭に、シャトレ劇場で公演を行いパリを興奮の渦で包んだバレー・リュスの主役たちや、モディリアーニ、ピカソ、シャネル、ピアフ、ディオールなど、様々な分野のキラ星のような人々と親しかったコクトーは、どれほど多くの人に憧れを抱かさせ、影響を与えたことか。
ピアフが生涯を閉じた数時間後に、何の前触れもないまま突然世を去ったコクトー。
彼の耀きは姿を見せなくなった今でも生き続けているほど強く、大きい。

サン・ロック教会でのミサはシンプルでピュアでコクトーのデッサンによく似合い、
それだけに感慨深いものでした。
イヴ・サンローランの葬儀も行われたその教会。
「アーティストたちの教会だから」と、ベルジェが教えてくれたことがありました。
彼が選んだからにはそれなりの理由があると思った通りでした。
ヴェルサイユ宮殿の造園家ルノートルをはじめ、劇作家コルネイユ、哲学者ディドロなどが葬られています。

ミサのプログラム。
ハイドンの弦楽四重奏の美しい演奏や、透き通るような歌声、コクトーの詩の朗読などが続く爽やかなミサの間、
ベルジェのビューローの暖炉の上に、
「ピエールへ」とサインしたコクトーのデッサンが置かれていたのを、
そして南仏のヴィルフランシュの教会に描いたコクトーのデッサンを、
そしてまたマントン市役所の結婚の間の彼の天井画を思い出していました。

今から50年前の1963年10月11日、フランスはふたりの偉大なアーティスト、
エディット・ピアフとジャン・コクトーを失った。
けれども彼らのオーラは時空を越えて、フランスで、世界で煌いているのです。