2014年5月7日

ナポレオンの命日に士官学校でディナー


アンヴァリッドのナポレオンのお墓
5月5日はナポレオンが流刑地セント・ヘレナ島で生涯を閉じた日。この日は、彼が葬られているパリのアンヴァリッドに、プリンス・ナポレオンをはじめとし皇帝の下で活躍した将軍の子孫が集まり、厳かに献花。その後、裏手にあるサン・ルイ教会で盛大なミサ、そしてディナーと充実した一日です。

すっかり顔なじみの会員ばかりなので、最近は食事も会話も充分に満喫できる余裕がでてきました。何事も慣れなのですね。

ナポレオンが学んだ
陸軍士官学校。
この日のためにゴージャスな
装飾とイルミネーション。
まずはカクテル。
今回のディナー会場はナポレオンが学んだ陸軍士官学校。なかなかこうした場には入れないので、心は高揚するばかり。

以前、同じ場所でディナーがありましたが、そのときには極度に緊張していたので、楽しむという気分から程遠かった。でも、今回はとてもリラックス。

会話はもちろんナポレオンが主体。このところ200年記念の行事がいくつもあり、そのために盛り上がり方が凄い。

この日の会話の中心は、ナポレオン最後のワーテルローの戦い200年記念の来年の行事。戦地ワーテルローで、数千人を動因して戦闘の再現をするそうで、そのためにナポレオン史学会も今から興奮状態。当時の軍服、武器が再現され、ナポレオンも強敵のイギリスのウエリントンも、もちろん登場する。部下も勢ぞろいする。

ナポレオン史学会会員との
会話がはずみます。
1815年6月にワーテルローで繰り広げられた、ナポレオンの命取りとなったその激しい戦闘。再現は、想像をはるかに超える破格の規模だと思う。

史学会会員は数台のバスを連ねて、ベルギーのワーテルローまで行く予定だそう。ゆかりの地を訪問する計画もあるそうで、数日かけての大旅行。それに参加するかどうか、今のところは迷っています。

この日のディナーも、どの会合とも同じように「皇帝万歳!」の合唱で締めくくり。歴史と現実が入り乱れる不思議な日でした。