2015年2月1日

不滅のマヌカン ヴィクトワール


発売されたばかりの
ヴィクトワールの自叙伝。
クリスチャン・ディオールがもっとも気に入っていたマヌカン、ヴィクトワール。ディオールの日本最初のショーのために飛行機に乗ったのは1953年。多くの日本女性が和服の時代でした。

その後、イヴ・サンローランが独立した際に彼のメゾンに移り、お気に入りになったヴィクトワール。1963年のサンローラン初の日本でのショーでも、美しい姿で日本女性を魅了したヴィクトワール。

彼女と和食レストランでディナーを一緒にとったとき、
その全身から放たれるオーラに圧倒されました。
入り口に姿を見せただけで、
視線を吸い取るパワーがある。

レザーのパンタロンとセーターというシンプルな服装なのに、輝いている。
さすが二人の巨匠のお気に入りだっただけあって、姿勢はいいし、歩き方も何もかも、すべてが絵になっているのです。


和食大好きで意気投合。
夜8時から真夜中まで
おしゃべりが続きました。
驚きは彼女の無傷の記憶力。
それと話すときのチャーミングな笑顔。
人をひきつけないではいない煌きが
ほとばしっている。

貴重な経験を綴った本が出版され、今、連日のように雑誌やテレビのインタヴューが多く忙しいとのこと。
まだまだ活躍を続けるヴィクトワール。

食べものの好みも、赤ワインが大好きというのも、服の好みもぴったり合って、偶然に二人共こげ茶のセーター。
来月も会いましょうと再会を約束してお別れ。
学ぶことが多いパリらしいステキな女性です。