2017年2月12日

メトロの駅名は語る 24

Réaumur=Sébastopol
レオミュール=セバストポル (3,4号線)

東西に走るレオミュール通りと南北に走るセバストポル大通りが交差する地にあるこの駅は、おわかりのように二つの名からなっています。

著名な学者レオミュール
レオミュールは18世紀の科学者であり、昆虫学者であり、物理学者だった人で、特に彼が書いた昆虫の生態に関する6巻にも及ぶ集大成は高く評価されています。

レオミュール通りのアール・ヌーヴォーの建造物。
彼の名を冠したレオミュール通りは、1900年代にファサード・コンクールが行われた際の建築物が多数残っていて、それを見るために足を運ぶ価値があります。特に、当時のまま残っているアール・ヌーヴォーのファサードが見ごたえあります。

1905年のセバストポル。
セバストポルは黒海に面したクリミア半島の都市で、重要な軍港があります。
1854年、その地はクリミア戦争の激戦地になりました。
イギリス・フランス・トルコ連合軍と、セバストポルを陣取っているロシア黒海艦隊の間で激戦が繰り広げられ、約一年間のすざまじい戦いの後、ロシアは撤退。

勝利を得た激戦地の名がセバストポル大通りとなったのです。