2017年2月25日

メトロの駅名は語る 26

République
レピュブリック (3,5,8,9,11号線)

当初、三角形の小さな広場にすぎなかったのが、現在見られるような大きな広場になったのは、ナポレオン3世の第二帝政時代でした。

1827年の広場。
中央に噴水がありシャトー・ド広場と呼ばれていました。
ナポレオン3世の時世に、3200人収容可能兵舎が広場近くにありました。必要な際に多数の兵士を集合させ、直ちに目的地に向かって移動できるよう、広場には7本の幅広い道路も創られます。

名前が変りレピュブリック広場と呼ばれるようになりました。
共和国を象徴する、人民のための広場です。
広場の名がレピュブリックとされたのは1889年。それが後にメトロ名にもなります。
中央には共和国を象徴する9,50メートルのブロンズのマリアンヌ像が置かれ、現在は共和国の名のもとに、様々な集会が行われたり、デモ行進の発着、終着の場となっています。

フランスの共和政が始まったのは革命のときで、1792年。
その後ナポレオンの第一帝政、王政復古、ナポレオン3世の第二帝政、共和政などめまぐるしい政変があり、現在は第五共和政。

大統領の挨拶は常に「共和国万歳、フランス万歳」で終わります。
なぜか、その言葉を聴くたびに感動します。