2017年8月16日

8月15日

8月15日は、日本では第二次世界大戦の終戦記念日。
この日が近づくと、戦争を体験した方々の苦労や悲劇が報道され、そのたびに心が痛みます。

聖母マリアさまの被昇天を描いた17世紀の絵。
カトリックの国では、8月15日は聖母マリアさまの被昇天祭の日とされ祝日です。
聖母マリアさまの被昇天というのは、聖母マリアさまの霊魂と体が天に上げられたという意味です。

カトリック教徒が多いフランスでは、各教会で特別なミサがあげられます。
聖母マリアさまが出現したピレネー山脈の麓のルールドや、パリのバック通りにある礼拝堂に、世界中から多数の巡礼者が集まるのもこの日です。

ナポレオンの母、レティツィア・ボナパルト。
ナポレオンが生涯自慢していた知性、勇気、美貌の持ち主。
85歳で世を去ります。
8月15日はナポレオンのお誕生日でもあります。
その日ナポレオンの母レティツィアは、コルシカ島のノートル・ダム教会でミサに参列していました。
ところが陣痛が始まり、しばらくの間こらえていましたが、陣痛が激しくなったために急いで家に戻ります。
ナポレオンが生まれた部屋。1921年の写真。
生家はコルシカ島のアジャクシオにあり、今は豪華な内装になっています。
無事に家に着いたレティツィアでしたが、二階の寝室まで行く力がなく、一階のサロンで出産。
生まれた子供は頭が大きい男の子で、ナブリオーネと名付けられます。
後にフランスに暮らすようになり、ナブリオーネをフランス風にナポレオンと変えたのです。

若き日のナポレオン。
聖母マリアさまの被昇天祭の日を選んで誕生したナポレオン。彼は生まれたときから特別の人だったのです。