2017年8月22日

ブリジット・マクロンの役割

マクロン大統領が妻ブリジットの役割を正式に設定したいと提案したとき、反対運動がおき、それに同意する30万人の署名が集まりました。

その主だった理由は、公費を大統領夫人に使ってほしくないということでした。
自分たちが選んだのはエマニュエル・マクロンであり、ブリジットではないという理由もあげられています。

歴代の大統領夫人は、夫に伴ってさまざまな役割を果たしてきましたが、その内容が設定されておらず、それを疑問に思ったマクロンが、大統領夫人の役割を正式に明らかにすべきだと提案したのです。

「エル」最新号のカバーになったブリジット・マクロン。
大統領夫人になって最初のインタヴュー記事が掲載されています。
おしゃれ上手な彼女が着ている白いジャケットはディオールで、
Tシャツとジーンズはサンローラン。

夏のヴァカンスが終わりに近づいた8月21日、突然、ブリジットの職務がエリゼ宮のサイトで発表されました。

国際的行事の際に大統領に伴ってフランス代表を務める。
エリゼ宮での公式なレセプションや行事の監視をする。
慈善、文化、社会的行事を支援したり参加する。
顧問は二人、秘書はひとり。
報酬はない。予算も持たない。支出はすべて大統領がまかなう。

アメリカのように「ファーストレディ」のタイトルはなく、「共和国大統領夫人」と呼ばれるそうです。
公式発表とはいえ、法的なものではなく、マクロンが大統領職にある期間のみのブリジットの役割です。

ブリジットの知性、行動力、魅力を誰よりもよくしっているマクロンは、彼女を単なる大統領の伴侶に留めておきたくないのでしょう。

ブリジットの人気は上昇する一方。
彼女はフランスが今必要としている希望の化身のように思っています。