2011年6月9日

ルーヴルと大日本印刷の夢のコラボレーション

セーヴル磁器の作り方を見せる
マルチメディアディスプレイ
美術品の見方を変えさせる画期的なプロジェクトが、ついに実現。
ルーヴル美術館とDNP(大日本印刷)の長年にわたる研究の結果、マルチメディアを駆使して、今までとまったく異なる美術品鑑賞を可能にしたのです。

ルーヴル美術館のリシュリュー翼。その二階に設置されたマルチメディアディスプレイが、フランスが誇るセーヴル磁器の美しさを堪能させてくれます。

ルイ15世の時代の
テーブルアートを味わえる
マルチメディアディスプレイ
ルイ15世の時代に発達したセーヴル磁器は、優美な曲線が生む華麗なモチーフと、セーヴルブルーと呼ばれる色が大きな特徴。
ヴェルサイユ宮殿の食卓を日々飾っていただけでなく、様々な機会に外国への贈答品として国境を越えていました。
オーストリアへ、ロシアへ、イギリスへ、スペインへ、と。

セーヴル磁器は心が奪われるほど美しい。
そうした作品が、一体どのように生まれるのか。それをマルチメディアが、まるで、今、目の前で作っているかのように、映像で見せてくれるのです。
しかも、すべての工程を。

パリ日本文化会館館長の竹内佐和子さんと、
大日本印刷常務取締役の北島元治氏。
ルイ15世の時代の王家の食卓が、いかに豪勢でアート的であったか、それももうひとつのマルチメディアディスプレイが見せています。
会食者の配置、テーブルセッティング、料理の内容など、次々と画面が変わり、フランスの食が文化であることがわかります。

どちらも日本語を含んだ四ヶ国語の説明があるので、自分で言葉を選び、しっかりとした知識を得られるし、部屋には豪華なシャンデリアや鏡が輝き、王朝時代をたっぷりと味わえます。今回はセーヴル磁器ですが、今後も多くの企画があるとのこと。

6月8日のオープニングパーティには、ルーヴル美術館館長、大日本印刷常務取締役をはじめ多くの人々が集まり、美術品の見方を変える21世紀ならではのテクニックに、小川和也公使の音頭で乾杯。このように、世界中からの訪問者が集まるルーヴル美術館に、新たな話題が加わりました。