2012年5月6日

ナポレオンを称えるソワレ

陸軍士官学校の
デイナー会場
ナポレオンの命日の5月5日には、ナポレオン史学会主催の催しが毎年おこなわれています
昨年は、ナポレオンのお墓アンヴァリッドでの献花、その後のミサ、ディナーのすべてに参加。でも今年は時間的余裕がなかったためにディナーのみ。

今回のにはぜひとも出席したかったのです。なぜなら、会場が陸軍士官学校だったから。
お知らせを受け取ったときから、カレンダーに大きな赤丸を付けて、他の予定を入れないようにしていたほど楽しみでした。
案内状には但し書きがあり、「フランス国発行の身分証明書持参のこと」
とあったほど、陸軍士官学校の中に入るのは厳しいのです。
周囲の人が
皆、英雄に見えました。

当日は20時からとのことで、もちろんそのずっと前に到着。
何しろ陸軍士官学校はナポレオが学んだ母校。そこでのナポレオンの様々なエピソードは書物でたっぷり読み、エリート養成機関であることを知っていたから、その場に足を入れられるなどと考えてもみなかった。それが、かなうわけだから感激もひとしお。顔は高潮し、心臓が早く打っていたのが自分でもはっきりわかったほど。

ナポレオンが陸軍士官学校に入学したのは15歳のとき。
経済的に恵まれない貴族の子弟に、国費で軍事教育を行うことを目的として作られた学校であるからには、
貴族の証明書が必要。
幸い、ナポレオンはその資格があり無事に入学。
これがナポレオンの輝かしい将来の基礎を築いたわけだから、ナポレオンとフランスの歴史を左右する重要なことだったのです。

陸軍士官学校中庭からの光景
当初、イタリア語のアクセントがあるフランス語を語っていたために、級友からバカにされていたナポレオンだったようですが、数学は常にトップ。何の後ろ盾もなかったナポレオンは、自分の将来は有能な軍人として目立つ活躍をすることにあると見ていたようで、がむしゃらに頑張っていた陸軍士官学校。

そのような場で、しかもナポレオン崇拝者ばかりのディナー。
エッフェル塔がひときわ華麗に見えた夜でした。