2013年6月17日

超デラックスな日

ヴァンドーム広場の
高級宝飾店ショーメ。
「特別の日」の表示が
遠くからも視線を集めます。

超高級製品のメゾンを多数傘下に治めている企業グループLVMH。
当初はフランスのメゾンだけだったのが、
年を重ねるごとに国境を超え、
今ではヨーロッパ主要国の主だったメゾンも次々と買収し、いったいどこまで拡大するのか、その目的はいったい何か、と話題が絶えません。

そのLVMHが名立たる数社のメゾンを開放して、極秘のアトリエなどを訪問していただこうと思いついたのです。発案者は会長の長男アントワーヌ・アルノー。

彼にそのヒントを与えたのは、
国家財産的存在の多くの建造物を、
無料で一般に開放する「世襲財産の日」
ショーメのアトリエ

現在、官庁関係の建物となっているのは、昔の大富豪や貴族の邸宅。王朝華やかな頃の建造物がほとんどで、金箔、大理石、見事な天井画やフレスコ画で、どれもこれも宮殿のよう。
大多数の人にとって、このような建物の中に入れる機会などない。

それで主だった建造物を数日間一般に開放して、誰でも訪問できるようにしたのです。
素晴らしいことです。
ということで、私も長い列を作って訪問しているひとり。
ディオール本社最上階にある
オート・クチュールのアトリエ。

「世襲財産の日」には、大統領官邸や迎賓館まで訪問できるのだから、長時間待つカイがあるというもの。皆、サンドイッチや本持参で列を作っている。外国からざわざわ来る人もいるほどの人気。

LVMHがデラックス製品のメゾンをオープンする「特別の日」は二日間。
今年は6月15日と16日。グループの中の40社が参加。ショーメ、ルイ・ヴィトン、ディオールなど、夢のようなメゾンの内側を見ることによって、古くからの伝統ある技法を守る職人魂のすばらしさを、実際に目で見てほしいというのが目的。

アトリエでどのようにして製品が生まれるかを見ることによって、フランスのアール・ド・ヴィヴールに誇りを抱くはず、と主催者は期待。

好天気に恵まれた二日間は長い列。二年前の第一回目のときには、10万人が訪問したそう。今年はもっと増えるはずとLVMH。

この不安な経済状態の中で、デラックス産業のみ業績をあげていることから、確かなクオリティと名を持つ製品は、何事があっても健在だということがわかる。

これは人に関しても言えることかも。ということで確かなクオリティを持つ人間になる努力をしよう、と決意をした「特別な日」です。