2017年6月21日

メトロの駅名は語る 46

Hoche
オッシュ(5号線)

メトロが延長された1942年に生まれた駅に、将軍ルイ=ラザール・オッシュの名がついていますが、彼の名前はパリに住む日本人にお馴染みです。凱旋門から延びるオッシュ大通りに日本大使館があるから。

革命の時代の英雄ラザール・オッシュ。
16歳で早くも軍に入り、革命のときには革命に同調し民衆側にいたにもかかわらず、反革命派とみなされ逮捕され監獄に入れられます。

オッシュと同じ監獄に捕らわれている間に、
彼の愛人だったジョゼフィーヌ。
後にナポレオンと結婚し皇后になります。
同じように投獄されていれたジョゼフィーヌ・ド・ボーアルネと知り合い愛人になります。ジョゼフィーヌは夫が貴族だったために逮捕され、オッシュは裏切りものと告発され、ふたり揃って死刑の判決を下されます。

ジョゼフィーヌ最後の肖像画。
彼女が健康を害したため未完成。
けれども運の強いことに、処刑寸前に革命家たちが仲間割れし次々に失脚。危ういところで釈放され、 ジョゼフィーヌはその後出会ったナポレオンと結婚し、皇后になり歴史の華となります。

ヴェルサイユにあるオッシュの凛々しい銅像。
彼はヴェルサイユ近郊生まれです。
一方オッシュは王政復活を強く望む王党派を見事に鎮圧し、英雄と称えられ、戦争大臣の地位を約束されますが、健康を害し29歳の若い生涯を閉じます。
彼の名はメトロや通り、広場になっているだけでなく、銅像も随所にあります。それほど偉大な軍人だったのです。