2018年6月17日

近郊でリフレッシュ

大雨が降ったり、急に暑くなったり、そしてまた急に寒くなったり、天候不順がまだ続いているパリ。

室内で原稿書きの仕事をしている私は、幸いなのかも。でも、好天になるとちょっと遠出をしたくなる。なので昨日も日帰りで郊外に。

車を一時間ほど走らせると、見渡す限り畑、畑。人の気配を全く感じられない光景がはるかかなたまでのびていて、やはりフランスは農業国だと改めて思う。

これほど平地ばかりの国も珍しい。
こうした大地を見る度に、紀元前にシーザーがこの地を征服するために、兵士を引き連れて馬で駆け巡ったのかと必ず思う。なぜか理由はわからないが、必ずシーザーに思いを馳せる。

今回行ったのは中世の面影を残している小さな町プロヴァン。
旧市街は城壁に囲まれていて、中世にタイムトリップしたような町。苔むした塔もある。かつての城砦の塔です。

その塔は石を不器用に積み上げたといった感じで、デコボコ。それだけに人間味があっていい。

ナンとそれが12世紀のセザールの塔。セザールはフランス語でシーザーのことだから、道中シーザーのことを考えていたので、この偶然にびっくり。

頑丈そうな城壁が町を守っています。
この中が旧市街。
12世紀の城砦の塔。

木枠をはめた建物が多く、道路幅は狭く、
規模が小さいお店が並んでいてかわいらしい。
旧市街の中央に広場があり、その周囲にも同じような建物が並んでいます。
元気をもらってまた散策。住民は親切だし、のんびりしているし、木々が多いので小鳥のさえずりが聞こえる。第一、空気の味が違う。
フランスはこうした町があちらこちらにあるのだから、いい国です。

ランチは中世の趣きがあるような古いレストランでいただきましたが、お味は近代的。盛り付けもおしゃれ。テーブルウエアもさっぱりしていて食欲が増します。

これだけでもメインになりそうな、ヴォリュームあるウサギのテリーヌ。

タラのお料理も様々なハーヴで一味違う。

デザートはフルーツの味を損なわない、フッレッシュ感覚が最高。

このような小さな町めぐりも、たまにはいい。
本拠はパリで、時々田舎暮し。これが理想。
だから多くのパリジャンが別荘を持っているのでしょう。その考え、よく分かります。

豊かな緑があちらこちらで、いい香りを放ちます。
やはり郊外はいい。