2012年7月10日

ジャパンエキスポ

すごい人気のジャパンエキスポ

ほんとうにびっくり。

パリ北郊外で毎年4日間開催される「ジャパンエキスポ」
今年は20万の入場を見込んでいると聞いて、驚きは倍増。

そうであれば見てこなければならぬと意を決していざ会場へ。意を決してというのは決して大げさではないのです。
何しろ人出が多いのだから。



パリ中心から出ている郊外線に乗り、会場最寄の駅に着くと
「ジャパンエキスポ、バンザ~イ」と声があちこちから上がり、
それにもびっくり。
もうそこからお祭り騒ぎ。

会場に入って驚きは倍増などとなまやさしいものではない。
クビがぐるぐると回りっぱなしで、
疲れること。
右も左も前も後ろも、コスプレ、コスプレ、コスプレ。
愛読している漫画の登場人物に変装しているのです。



それも半端でない。
そこがフランス人の偉いところ。
自分で布を買って、自分で製作する人が多い。
完全に漫画のキャラクターになりきっている。

まさかそのような姿で乗り物に乗ってきたわけではなく、
入り口のクロークで着替えるのです。大きなトランク持参は場なれしている証拠。

なにしろ今年で13回目のジャパンエキスポ。
1999年に漫画好きのフランスの青年たちが始めた
祭典が、今ではたくさんの出店者やスポンサーもつく勢い。


それにしてもこうも日本の漫画が愛読されているかと驚異。
会場内にブースを持つ書店はどれも長蛇の列。
作者がサイン会などしていると、皆、座り込みで順番を待っている。
こういうときはフランス人はおとなしいのです。

漫画、DVD、ポスターが飛ぶように売れ、漫画ブームの
すごさがはちきれそう。
そのほか、日本の武道や禅、折り紙講座などもあり、
日本の幅広い文化を伝えようとする意気込みが感じられ、
気分がいい。


以前は浮世絵がヨーロッパ人に大きな影響を与えましたが、
それはごく一部の人のみ。

ところが時代がかわって漫画が登場し、現代のポップアートとばかりにもてはやされるようになったことは、間違いない事実。
しかも一般の人に浸透しているのだから、漫画だからといって無視できない。

この先どうなるのか
非常に興味ある現象です。