2013年3月18日

イースター

物語を語っているような
楽しさいっぱいのチョコレート屋さん

移動性の祭日イースターがもうじきです。
カトリックの国フランスでは、
この祝日はとても重要。
何しろキリストがよみがえった日なのですから、
国をあげてのお祝いです。

学校はもちろん長いお休みが続き、
それに合わせて親までヴァカンスという
恵まれた国、フランス。

日本だったら、
子供の休みに合わせて親も休暇などとても想像もつかないけれど、
フランスは何があろうとこの習慣は変わらない。

イースターの花形は
何といってもニワトリ
そういえば、皆、旅行に行っているらしく、パリ市内の道路もすいていること。

パリのチョコレート屋さんのショーウインドーは、すでに一ヶ月ほど前からイースター気分。
復活を表す祭日だから、新たな命を生む卵のチョコレートがほとんど。
カラフルで物語を語っているようなディスプレイが楽しいこと。
にわとり、卵、豊穣をあらわすウサギ・・・どれもかわいくてずっと飾っておきたいほど。

動物の形をしたチョコレートを食べるたびに、
残虐な野獣になったみたいで心が痛むのに、
鳥や豚、牛の肉、魚は何の躊躇もなく食べてしまう。
不思議なものです。
メルヘンの国のよう。
食べるのがもったいない。
でもやはり食べたい。
悩みが深くなる一方
もしかしたら、肉や魚は全身のままでなく、元の形を失っているから
情が移らないのかも。

などと話はかなりずれてしまったけれど、
にわとりの形のチョコレートを買って、少しずつ崩しながら
「ごめんね、痛い?でもおいしいから止められないの」
などと言いながら結局毎年食べるのです。