2016年5月20日

母の日

「母の日」に、バラを贈る人が多いパリ。
色の配合とコンポジションがセンス抜群のパリジャンらしい。
フランスの「母の日」は5月の最終日曜日。
この日が近づくと、雑誌やテレビ、バス停などの香水の宣伝が急に増えるので、すぐにわかります。
もっとも 香水のパブリシティは、クリスマスが一番多いけれど・・・
ゲラン香水店の
人の足と視線を捕らえる
ステキなアイディア。

 「母の日」というと子供が母親に感謝する日、というのが日本にいたときのイメージ。
私も少ないお小遣いの中から、母が好みそうな品を買ってプレゼントしたものです。大した金額ではないから、大したものではなかったけれど、何かしたいという子供心だった。

フランスでも、もちろん、子供がママンに感謝の意を表します。
絵を描いたり、たどたどしい言葉を綴ったりして、とってもかわいい。

香水はどちらかというと、成長し仕事をばっちりしている子供から母へのプレゼント。香水の使用量が半端でないフランス人。一年に何本いただいても嬉しいもの。
  「母の日」は小さい子供だけが祝うのではなく、大人でも母から見れば子供。だから、香水の宣伝がいっぱいあっても不思議ではない。
ピエール・エルメの
鮮やかないウィンドー。
キレイな箱入りスイーツも
喜ばれるいい贈り物。

この日はお花屋さんも忙しい。バラを贈る人も多いからです。
日本のようにカーネーションは贈らない。
なぜならカーネーションはフランスでは喪の花だから。
ルイ14世の時代に活躍した、古典主義の劇作家で俳優のモリエールは、カーネーションを手に息を引きとった、などとも言われているために、特に俳優にはご法度。

だから、日本の習慣をフランス人に言うとびっくり。
それぞれの国の習慣をちゃんと知っていないと、とんでもないことになってしまいます。

カーネーションは本来は、永遠の愛を意味するお花。
だから、 「母の日」にプレゼントする国もあれば、亡き人に捧げる国もあるのかも。