2016年12月5日

クリスマス 華やかなカルティエ

ダイヤモンドを散りばめたような赤いリボンのカルティエ本店。
遠くからでも目立ちます。
輝きは暗くなるにしたがって華やぎます。
12月になって、ラペ通りのカルティエ本店のキラメキが格別。
何と、建物の外観に赤いリボン飾りがつけられて、建物自身が大きなプレゼントのよう。
しかも、ピカピカと輝いている。もしかして、本物のダイヤモンドとルビーがセッティングされているのるのかも、と思うほどの輝きなのです。

1923年の配達用の車。
それに見とれている間に、ブティックの前に見慣れない車があるのに気づく。通りがかりの人も立ち止まって見ている。写真をとっている人もいる。
何でも確かめないと気がすまない私は、早速近づく。
車オンチの私でもわかる昔の貴重な車。

親切なことに車の足元に説明がある。
「どれどれ・・・」
文字が小さいから顔をくっつけるようにして読む。

・・・・1923年作。
   かなり痛んだ状態のこの車を、カルティエが全面的資金援助をして修復。
   メゾンは車が登場した初期から、配達にこのような車を使用していました。      当時の高級店は大切な顧客のために、こうした車で配達していたのです・・・・

人気者のシックな車。
クルスマスだから特別に本店前で披露したのでしょう。
カルティエのウインドウに飾られたクリスマスにふさわしいゴージャスなジュエリー、
磨き上げたよき時代の車、制服制帽姿の品のあるドアマン。
文芸の花が咲いていた時代を目の前に見るよう。

この車は私が見かけた日のみのようで、翌日には姿を消していました。
こうなると、あれは夢の中の出来事だったのではないかと思えます。