2017年5月15日

エマニュエル・マクロン、大統領に就任

公私共に異彩を放つエマニュエル・マクロンが、5月14日、最年少のフランス大統領として正式に就任しました。第5共和政8代目の大統領で任期は5年間。テレビではこの重要で話題豊富な就任式の様子を、8時半から放送。いつもの通り見逃しませんでした。

9時55分、ブリジット夫人が7区の自宅をひとりで後にし、エリゼ宮に到着。スカイブルースーツにベージュのバッグとピンヒール。何となくドナルド・トランプ大統領就任式のときに着ていた、メラニア夫人の服に似ている。ただしブリジットのはフランスのメゾン、ルイ・ヴィトンのクリエーション。彼女のお気入りのメゾンだそうで、今後も様々な機会に斬新な装いを披露して楽しませてくれるでしょう。

エマニュエル・マクロンが10時を少し回ったころエリゼ宮に着き、ゆっくり歩を進め、フランソワ・オランドが入り口で迎える。握手を交わし、大統領執務室でふたりだけで国家機密などの重要な引継ぎを行い、11時7分、新旧の大統領が揃って姿を現す。その後、車でエリゼ宮を去るオランドをマクロンが見送り、その姿が見えなくなると入り口にブリジットが晴れやかな姿を見せ、手をつなぎながら中にはいる。

大統領就任の演説は「祭典の間」で行われました。ベルリオーズやバッハの演奏の後、分裂を解決し、一致団結し強いフランスを築き、世界の見本となる国にし、希望を国民にもたらせたい。そのために、最大の努力、最大の貢献をすることを宣言し、今夜から直ちに仕事に従事するという言葉で終えました。
冷静に、一言一言かみしめるように語るマクロンの決意が並々ならないものであることが伝わる演説でした。