2017年7月5日

ディオール 70年周年記念展覧会

クリスチャン・ディオールの生涯の一部を語る
貴重な写真から展覧会は始まります。
クリスチャン・ディオールが最初のコレクションを発表したのは1947年。
今年はその70年周年記念の重要な年。

ディオールに新風をもたらせた、
デザイナー、ガリアーノの代表的作品。
この記念すべき年ならではの大回顧展を、リヴォリ通りの装飾芸術美術館で約半年間開催。
そのヴェルニサージュが、オートクチュール・コレクション発表でパリが一段と華やぐ7月3日に行われました。

ヴェルサイユ宮殿における王朝文化を味わえる展示室。

マリー・アントワネットが姿を現すのではと思わせるコーナー。
モード界を長年にわたってリードしているメゾンだけあって、作品数は膨大。その一点一点が稀に見る宝物のような存在。

自然を愛したクリスチャン・ディオールにふさわしい、
花園に招かれたような展示室。
異なる時代のデザイナーが手がけた作品が、
きれいなハーモニーを奏でます。
創立者から数えると7人目の女性デザイナーが現在クリエーションを担当しています。
7人のデザイナーはそれぞれ個性があり、しかも、クリスチャン・ディオールが手がけていたスタイルを継承している。そこにこのメゾンの素晴らしさがある。

高い天井まで届くように飾られた優美極まりない作品に、
ため息が出るばかり。
部屋全体の色が次々に変わる演出。
離れがたい場所です。

言葉では表現できないほどの素晴らしさ。
展覧会はディオールの貴重な子供時代や家族の写真に始まり、その先に進むに従って様々なテーマごとにドレスが飾られています。例えば、赤やグレーをテ-マにしたり、庭園や、18世紀をテ-マにしたりと。

著名な女優さんたちが身につけたドレス。
後方のスクリーンで彼女たちの晴れやかな姿が見られます。
そのほか、各デザイナーごとにまとめた展示部屋もあるし、世界的に有名な女優さんが身につけたドレスが並ぶ、一段と華やかなコーナーもあります。

特に感動するのは最後の展示室。見上げるばかりに高い天井にいたるまで、代表的作品が並び、しかも、展示室全体がブルーや紫に変り、光の粒が舞い降りてくるという演出。

裏手にあるお庭で、シャンパンで乾杯。
右から、婦人画報編集長富川さん、
ラグジュアリー メデイアグループ編集局長十河さん、
私、クリスチャン・ディオール ジャパン社長ラフェイさん、
25ans編集長長井さん。




いろいろな国で、いろいろな特別展を見る機会が何度かありましたが、これほどの感動を受けたことはありません。

この回顧展を見るために、日本からパリまで来る価値が大いにあるといえるほど。
私も何度も足を運ぶつもり。今日も参ります。

2018年1月7日まで
107 rue de Rivoli
75001 Paris