2018年1月2日

メトロの駅名は語る 67

Bercy
ベルシー(6号線、14号線)

かつてこの地域にあったベルシー村が駅名の起源です。

17〜18世紀にかけて建築されたベルシ―城。
庭園はルイ14世の時代の
著名な造園家ル・ノートルが手掛けました。
彼はヴェルサイユ宮殿の庭園や
チュイルリ―公園も担当しました。
17世紀、18世紀の財務長官マロン・ド・ベルシー侯爵が、この界隈に豪勢なシャトーを建築させ、優美な生活を営んでいました。

その後、子孫が代々暮らしていましたが、1860年にシャトーを手放すことにし、翌年に取り壊されてしまいます。

城を飾っていた家具は売られ、そのほとんどを他の城が購入し、今でも残っているのは幸いなことです。

厩舎だった建物は今でも残っていて、個人所有になっています。
1900年の写真。
ベルシー城のサロンの壁を飾っていたルイ14世の時代の木彫、ルイ15世の時代の椅子は、現在の大統領府エリゼ宮や駐仏イタリア大使公邸で美しい姿を見せています。

ベルシー城の庭を飾っていた彫刻のいくつかは、パリ近郊のブローニュの森の中のバガテル庭園に置かれていて、誰でも見ることが出来ます。