2010年1月11日

モロッコ、ララ・サルマ妃


城壁に囲まれたマラケッシュ

フランス大統領ニコラ・サルコジとカルラ夫人は、クリスマスから年末にかけての休暇をモロッコで過ごしました。
モロッコ国王モハメッド6世の招待によるものだそうです。
マラケッシュの宮殿での会食の写真が報道されていましたが、ララ・サルマ妃もカルラ夫人もノースリブという姿。
そこにモロッコの近代化のひとこまが見られます。

国王が結婚相手として選んだのは、平民の大学教授の娘で、コンピューターのエンジニアという最新技術を駆使する才媛。
結婚を公表し、式の様子を公開し、妃の称号を授けたモハメッド6世。そのどれも歴史上初めてのことでした。

マラケッシュの旧市街メディナ
それ以前は、国王が結婚した女性は国王の子供たちの母君と称され、姿を見かけることもなかったのです。
ところが2002年3月21日モハメッド6世は結婚式を大々的に報道。モロッコ国民は自分たちの国王の妃を初めて目にしたのです。

澄み切った大きな瞳、そこから放たれるキラ星のような輝き、知性の象徴のような広い額、優しさを称える唇、カールした赤みがかった豊かな髪。金糸銀糸の刺繍をきらびやかにほどこした民族衣装カフタンも似合えば、パンタロンやスーツ、ワンピースなども着こなすララ・サルマ。まるで神秘の世界から、地上を越えた美しさを携えながら降り立ったようなララ・サルマ。国王の外国訪問にも頻繁に同行し、新しいモロッコの魅力を世界に発信しています。

モロッコはかつてフランスが統治していた時代がありました。
そのためにフランス人は、モロッコに特別な愛着を抱いているのです。
サルコジが大統領に就任してすぐに訪れ、多くのフランス人がマラケッシュやダンジェに別荘を持っているモロッコ。
長く屈折した歴史と、それを損なわない近代化、民主化を実現しているこの国へ、
フランス人が向ける視線はますます熱くなる一方。