2010年4月5日

イースターの日のポーランド教会

国民の90パーセント以上がカトリック
というポーランド。サントノレ通りにあるポーランド人教会は、毎週日曜日には大勢の人がミサに行くので、その界隈ではポーランド語が飛び交います。
イースターともなるとその人数は大きくふくれ、
教会の外にまではみ出すほど。
神父様の声がそうした人々にも聞こえるように、
ドアが開けっ放しという心遣いに感動。

大国に何度も攻め入れられ、国土を勝手に分割され、第二次世界大戦のときには、世界史上最大の悲劇を生んだ、ユダヤ人強制収容所アウシュヴィッツがあり、その後は旧ソ連の支配におちいり、そしてやっとの思いで近年になって自由を勝ち取った国。
こうした国の国民であるから宗教心もあついし、
連帯意識も愛国心も強い。                   
ポーランドは前法王ヨハネ・パウロ二世の故郷でもあります。
私がもっとも好きな法王です。
シャンゼリゼを法王が車でお通りになったときに、
走りよって手を振ったら、それにこたえて祝福してくださった法王。
感激のあまり卒倒しそうになったほど。
     
カトリック離れをしていた世界の若者たちに呼びかけるために、100カ国以上を旅し、彼らの関心を呼び戻したのはヨハネ・パウロ二世。もうじき福音者の列に加えられるとの噂。
その後は聖人になる可能性もあるという。 
   
マリ―・ヴァレフスカ

ナポレオンに最初の息子を授けたマリー・ヴァレフスカもポーランド人。祖国とナポレオンを最後まで深く愛していた彼女は、心を打たれるほど純粋な女性。

ヨハネ・パウロ二世、マリー・ヴァレフスカ、そしてショパンを生んだ国。ポーランド人教会の近くを通るたびに、何故かがんばって、と声をかけたくなるのです。