2010年4月14日

ジョゼフィーヌ

フランス人でもっとも知名度が高いのはナポレオン。
外国でも同じだというのだから、すごい。
何しろヨーロッパに大帝国を作りかけた人物なのだから、その野望の規模の大きさは破格。
彼と比べたら、今のどの国のどの国家元首も小さく見える。時代が違うから比較する方がおかしいかも知れないけれど、最近は、フランスを含めてどの国も首脳がパッとしない。オバマだけが輝いているし、期待を持てそうだけれど、どうでしょう。

ナポレオンと匹敵して人気があるのが、彼の妃だったジョゼフィーヌ。ナポレオンほどの人物が恋焦がれ、最後の最後まで愛し続けたのはジョゼフィーヌのみ。そのためにますます興味がつのります。 

ナポレオンが好んでいた居城があるフォンテーヌブローで、最近ジョゼフィーヌの手紙50通が競売され、非常な高嶺で全て売却。このことからも彼女の崇拝者が多いことがわかります。

この競売にはフランスの美術館や古文書館の代表も参加したのですが、何しろ今は経済危機の時代。予算がないのでただ見ていただけとは、何とも寂しい話。買ったのは個人のコレクター。しかも何故かスイス人が多かったそう。これはマニアか、もしかしたら投資家かもしれないけれど、フランスから出て行ってしまうのは本当に残念。

この競売で売られた手紙は、フランス人のコレクターが集めたものだというから、がっかり度が倍増。これだけ貴重な物に、なぜフランスがお金を出せなかったのか、文化を重視している国なのに、本当に理解しにくい。