2010年4月27日

フランス革命の原因のひとつは、アイスランドの火山噴火?!

日本でも大きく報道されたように、アイスランドの火山噴火でヨーロッパは大騒ぎ。何しろ、どの国も飛行場を閉鎖したのだから、大混雑。
ちょうどイースターの休暇にかかったものだから、外国に行っていた人たちが帰ることが出来ず、その騒ぎは9月11日より大きかったとか。何しろ25万人もいたのだから。

ところでアイスランドの火山噴火で、フランス人は過去の出来事を思い出したようです。それも、何と、革命と関係があるのです。アイスランドの火山噴火とフランス革命?
不審に思っても少しも不思議ではないです。何しろ遠い国どうしなのですからね。ところがそれが大きな関係があるのです。

それは1783年6月8日のこと。アイスランドの「ラキ」と呼ばれる火山がその日に激しく噴火し、それに続いて隣の火山も刺激を受けたのか、騒ぎ出したのです。しかもそれが1784年7月2日までも続いたという大記録。
そのために、いまだかつてなかったような異常気象が起き、気温が恐ろしいほど下がり、氷点下が続き、嵐が吹き荒れ、雷雨が落ち、空の汚染状態が続き、穀物はほぼ全滅。呼吸困難などにより死者も数千人、そして火山灰などに汚染された草などを食べた動物も、どんどん命を落としたのです。まさに、アポカリプス・ナウ。

被害はヨーロッパ全土に及び、特に農業国のフランスは大打撃。それが何年も続き、飢饉や貧困が国民を襲い、国民の不満や恨みは、ヴェルサイユ宮殿で華々しい生活を送っている国王一家や貴族たちに向かい、事態は急激に悪化。

「ラキ」の噴火がなく、農作物も豊かに育ち、国民の生活にもある程度のうれいがあったら・・・と、今回の火山噴火でフランス人は考えているようです。
当時、科学がもっと進歩していて、正しい情報が正しく国民に伝わり、飢饉はアイスランドの火山噴火が原因だったとわかっていたら、革命もちがった形になっていたかも。何しろ飢饉を、王家の責任のように考えていた人たちが多かったのだから。特に女性たちが。いずれにしても、今さら歴史を書きかえることは出来ない。

今回の噴火がこれで終わるか、とても気になるのです。
何しろ今回の火山は革命の時のと同じ火山脈。
つまり、約一年間ブツブツしていたのの仲間。
農作物の被害は今のところないようだけれど、大丈夫かしら。フランスの自給自足は
保たれるかしら。
そうでなくても経済が世界的に悪いのだから、やはり気になる。
革命などいまさら起きて欲しくないわ。
でも、歴史は繰り返すというし、どうなることやら。
いろいろと想像が膨らんで、寝心地が悪いこのごろ。