2011年1月27日

日仏経済交流委員会の新年会

日仏経済交流委員会デイレクターの
富永典子さん、商工会議所前副会長
フランソワ・メレリオさんとご一緒に
フランスと日本の経済界を代表する人が、一同に集まってお祝いする新年会が、いつもの通りパリ商工会議所で行われました。参加者は約250人。
この日はいろいろな方との友好が深められる貴重な日。

カクテルに始まり、ころを見計らって別室で演奏会。
エコール・ノルマル音楽院の生徒さんによる演奏は、大きなコンサートホールでのと異なり、親密感があり、
そのためにより心の奥深くにしみじみと訴える素晴らしいもの。
卓越したテクニック、そして初々しい彼らの真剣なまなざし、透き通るような美しい音色。誰も彼もが感動。

その後さらに別室に移り、着席ディナー。
この日のドレスコードはカクテルか着物。
会場の旧貴族館の装飾とあいまって、高尚な雰囲気をかもし出していました。

旧伯爵邸のパリ商工会議所
凱旋門近くにあるこの建物は、1857年にポーランド貴族、グレゴワール・ポトフスキー伯爵の館として建築された瀟洒な建物。
伯爵が1871年の普仏戦争のさいに、ドイツの砲弾の破片を受けて世を去った後、彼の父が引継ぎ、
その後は別の息子、フェリックス・ニコラ・ポトフスキー伯爵の住まいとなりました。

彼の妻エマニュエラが大富豪出身で、多額の資金を費やして屋敷も館も一挙に拡大。エマニュエラは文芸を愛する知識人で、この時代にサロンが頻繁に開かれていたのです。

会食が終わっても去りがたく、
話がつきません。
当時の面影は壁や天井装飾、タペストリーに残っていて、そうした中でのソワレは、いつまでも記憶の奥に留まります。日仏の親善が心身で強く感じられた尊い数時間でした。