2015年6月12日

ルノートル、トワル・ド・ジュイをスイーツに

ルノートルのチーフシェフ。
限りないアイディアの持ち主

18世紀に盛んにもてはやされた、華やかでロマンティックなロココ調の絵をモチーフとした布地、トワル・ド・ジュイほどフランスの香りを漂わせる布はありません。

ドイツに生まれ、後にフランス人になったクリストフ・フィリップ・オベルカンフが、ジュイ・アン・ジョザスという小さな村で製作を開始したために、トワル・ド・ジュイと呼ばれるようになった綿織物。
モチーフは田園風景や、咲き乱れる花、着飾った人々などで、まるで幸せな物語を語っているよう。それがすっかり気に入った王妃マリー・アントワネットは、宮殿のインテリアにも使用しただけでなく、製作所にまで足を運んだほどの熱の入れよう。
これがスイーツなのです。
食べるのがもったいない。
1783年には国王ルイ16世から王立製作所に認定され、栄華を誇ったトワル・ド・ジュイ。
このトワル・ド・ジュイのデザインをスイーツとしたのが、革新的なアイディアとそれを形にする才知を持つスイーツの老舗ルノートル。その披露パーティーを、ロココとコンテンポラリーの融合のインテリアがすばらしいアパルトマンで行なうというこだわり。

18世紀の香りに包まれた、パリならではの絵になるようなアフタヌーンの集いでした。
カラフルで楽しさはずむサロン。