2015年9月21日

宮殿のようなフランス銀行

眩いばかりのバロック様式の
黄金の回廊

1800年、ナポレオンが皇帝になる前の第一執政の時代に、フランスの貨幣統一を目的として設立したフランス銀行。1803年には発券銀行となったその建物がすごい。

もちろん近代的で事務的な部屋の方が多いけれど、もともと貴族の館だった時代の装飾もそのまま残しているのが、フランスの素晴らしい面。

まだまだ見知らぬことが多いと
実感した日でした。
何が何でも見学したかったフランス銀行のハイライトはバロック様式の「黄金の回廊」。
まるでヴェルサイユ宮殿にいるような天井画、壁を飾る絵画、金箔を施した彫刻、色あざやかな椅子、ソファ、大きな鏡。窓からはきれいなフランス庭園が見える。

これほど贅沢な館に暮していたのは、ルイ14世とあの悪名高い愛妾、モンテスパン侯爵夫人の間に生まれた7番目の子供、トゥールーズ公。彼は有能な軍人で功績をなしている。

偉大な国王の非摘出子の館が、いかに豪華だったかよくわかりました。どの国王も愛妾との間にもたくさんの子供たちを持ったのだから、それぞれの館の歴史を辿るのも面白い。

限りなく豪華です。